「密閉」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「密閉」

「密閉」というのは「みっぺい」と読む言葉で、日常的に色々な場面で使われていますので、多くの人に馴染みのある言葉ではないでしょうか。

そんな「密閉」ですが、読み方を掘り下げてみると、特殊な読み方がされていることに気付きます。

訓読みでは「とじる」「しめる」と読まれる「閉」ですが、音読みでは、「開閉(かいへい)」「閉会式(へいかいしき)」「閉店セール(へいてんセール)」など「へい」と読まれることが多い漢字です。

しかし、「密閉」の場合には、「ぺい」と読まれるのです。

「密閉」の意味

「密閉」には、「隙間なく閉めること」や、「ぴったりと閉じること」という意味があります。

「密」は、「隙間がないこと」という意味を持つ言葉ですので、「密閉」は、「隙間なく閉めること」という意味になるのです。

「密閉できる容器」という言葉をよく目にしますが、これは、「蓋をぴったりと閉じることができ、内容物が外気に触れない容器」という意味になります。

ジャムやオイル漬けのような保存食を作った時に使ったり、湿気を嫌うものを保存する時に使う容器としてお馴染みで、持っているという人は多いのではないでしょうか。

「密閉」の言葉の使い方

「密閉」という言葉は、日頃から様々な場面で目にする言葉ではないでしょうか。

カメラが趣味の人は、密閉容器に乾燥材を入れてレンズを保管したり、湿気易い海苔を、乾燥材と一緒に密閉容器に入れている人も多いでしょう。

密閉できるジッパー付きの袋も、広く普及しているものです。

このように、「ぴったり閉まる容器」を表す時に「密閉」という言葉が良く使われます。

又、「部屋を密閉する」「密閉された空間」のように、隙間なく閉ざされている大きな空間を表す時にも使われています。

スプレーなどの取り扱い上の注意書きに「密閉された部屋では使わないでください」などと書かれているのを目にした覚えのある人もいるでしょう。

「密閉」を使った例文・短文(解釈)

「密閉」の意味や使い方が分かったところで、ここでは、「密閉」を使った例文をご紹介しましょう。

「密閉」の例文1

「海苔やパスタなどの乾物は、密閉できる容器に入れて保存しています」

この文章は、乾物が湿気ないように、ぴったりと閉まる容器に入れて保存しています、という意味になります。

湿気に触れないように保存することで、パリパリの食感や風味が損なわれるのを防ぐだけでなく、品質の劣化を防ぐこともできるのです。

「密閉」の例文2

「食品を冷凍する時には、内容物が外気に触れないように密閉しておくと、冷凍焼けを起こしにくいのです」

この文章は、冷凍する食品を、隙間なく閉じられる容器に入れて外気に触れないようにしておくと、冷凍焼けを起こしにくい、という意味になります。

食品を何か月も無防備な状態で冷凍庫に入れて保存していると、乾燥してしまったり、冷凍庫の匂いが付いてしまうものです。

冷凍保存する食品を、ラップで、空気が入らないようにきっちりと包んだ後、アルミホイルで包み、それを冷凍保存用のジッパー付きバッグに入れておくと冷凍焼けしにくくなることが知られています。

「密閉」の例文3

「フライドポテトを持っている人が満員電車に乗ってきてから、密閉された空間には、その食欲をそそる匂いが漂い続けていました。 電車を降りたらすぐにファーストフードに立ち寄ろうと決めました」

この文章は、ぴったりと閉じられた電車の車内にフライドポテトの食欲をそそる匂いが立ち込めていた、という意味になります。

電車の中は、食品の匂いが充満しやすい空間です。

その匂いを嗅いでいたら、それを食べたくなったという経験がある人は少なくないでしょう。

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