「小康状態」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「小康状態」とは?意味と使い方

この記事では、病状などを指す際に使われる「小康状態」の意味を分かりやすく説明していきます。

「小康状態」とは?意味

病気や怪我などに限らず使われる言葉で、一旦悪くなっていたものがやや回復して推移する状態のことで、完治した状態ではありません。

小康状態から再び悪化するというケースも当然ありますが、日常での範囲の風邪などであれば小康状態は峠を越した状態に入ったと見られるケースが多いと言えるでしょう。

市場は小康状態など景気状況に使ったり、コロナウィルスの感染状況は小康状態など言う場合は県や市など広い単位で状態を示すことが出来ます。


「小康状態」の概要

小康状態はある程度比較の問題があり、40度の熱が出たあとでの38度は小康状態と言えるものの、38度の熱が出て翌日も38度では小康状態とは呼びません。

また健康な状態との比較というよりは病状のピーク時に近い状態からどの程度改善したかを小康状態と呼びます。

そのため小康状態であっても安心できない病状が存在しています。

小康状態が長く続くという状況は少なくとも悪化はしていないと言えますが、完治や劇的な改善が見られる状況ではありません。

小康状態より状態が良くなることは回復に向かうなどの言葉となっています。

天気の小康状態という表現では警報レベルの大雨から注意報レベルの大雨程度になったことを指し、雨が止むという段階までは進んでいないと言えるでしょう。

再び大雨になるということもありえます。

景気の小康状態は変動の大きい時期との比較という意味合いが強く、悪い方に大きく変動していない時は小康状態と呼ばれるでしょう。

なお、凄い小康状態などと言った強調の仕方は不可能です。


「小康状態」の言葉の使い方や使われ方

「小康状態になったとは言え今後の病状は楽観視出来ない」「小康状態が長く続いており回復への兆しがきっと見えてくる」「昨日からの大雨は小康状態になったものの明後日からは再び大雨になる」「小康状態だけど熱自体は38. 0度ある」などの使い方があり、小康状態という言葉が確定的な状態を指すものではなく、病気などで最も悪くなった状態からの改善が見られている状態となっています。

「小康状態」の類語や言いかえ

「下げ止まり」「穏やかな状態」などが比較的小康状態に近い意味合いの言葉と言えます。

やや小康状態より良い方に進んでいるとも見られますが、「改善の兆し」その反対で「悪化はしていない状態」なども近い言い方になります。

全快と快癒ほどに関係性の近い類語はないとも言え、小康状態としか表現できない状況があります。

まとめ

小康状態は病状など良くない状況がピーク時よりもある程度落ち着いて推移しているという意味になり、病状や怪我の症状においては一人一人にとって小康状態と言えるものは異なりますが、大雨から小康状態になったというような天気などで使う場合はもう少しイメージは多くの人で共通に近いと言えるでしょう。

意味と使い方
意味解説辞典