この記事では、「就職」と「内定」の違いを分かりやすく説明していきます。
「就職」とは?
「職に就く」と書いて、「就職」。
その漢字の意味通り、職業に就くこと、仕事に就くこと、新しい職を得て勤務すること、といった意味となります。
一般的には、パートやアルバイトなどではなく、正社員になることを意味し用いられることが多く、「就職する」といった場合、高校や大学などを卒業し、新卒採用として仕事を始める際に使われることが多くなります。
「就職」の使い方
「就職」には、不景気によって「就職」することが難しかった時代を意味する「就職氷河期」や「就職難」。
「就職」するための試験、「就職試験」。
「就職」を支援してくれる「就職支援」。
そのほか、「就職説明会」、「就職セミナー」、「就職先」、「就職活動」、「就職祝い」、「就職口」、「就職情報誌」、「就職率」などがあります。
「内定」とは?
「内で定める」と書いて、「内定」。
「内定」とは、正式発表前に内々で、そのことを定める、知らせるといった意味となります。
そのため、希望していた就職先から「内定」をもらった場合、その職場への採用が内々で決まったという証となります。
「内定」は、労働契約のひとつで、「内定」を結ぶことで、その企業への入社が決まることとなります。
そして、この「内定」は、企業側からは簡単に取り消すことはできないものとなります。
「内定」を交わした相手が犯罪行為を行った場合や卒業できない場合、企業が倒産する場合など、限られた理由のみ「内定」の取り消しが認められるものとなります。
反対に「内定」を受けたほうは法的な効力がないため、基本的に「内定」を辞退することが可能です。
「内定」の使い方
「内定」には、「内定」を取り消す「内定取り消し」や「内定」を通知する「内定通知書」といった使い方のほか、「内定が決まる」、「内定をもらう」、「内定する」、「内定した」などといった使い方があります。
「就職」と「内定」の違い
職に関する言葉となる「就職」と「内定」ですが、その中身は異なります。
「就職」の場合、職に就くことを意味し、すぐにでも働きだす状態、または、既に働いている状態を示す一方、「内定」の場合は、あくまでも、「内定」をもらった企業で働く予定であるということとなります。
その点において、大きな違いがある「就職」と「内定」です。
「就職」の例文
・『就職活動は想像以上に大変です。』
・『今の職場は就職情報誌を隅から隅まで見て、やっと見つけることができました。』
・『私は、就職氷河期真っただ中で、本当に苦労し就職しました。』
・『何とか、希望通りの就職口を見つけることができました。』
「内定」の例文
・『やっと、一社の内定を頂きました。』
・『第一希望の企業から内定をもらうことができました。』
・『子供の内定が決まり、ホッとしているところです。』
・『続々と周りの友達が内定をつかみ取り、非常に焦っています。』
まとめ
以上からもわかるように「内定」は、あくまでも、「就職」予定です。
その点を踏まえ用いることが必要な言葉となります。