「左団扇」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「左団扇」とは?意味と使い方

この記事では、「左団扇」の意味を分かりやすく説明していきます。

読み方の迷いやすい語を、正しく学びましょう。

「左団扇」とは?意味

左団扇(ひだりうちわ)とは、将来の心配をしなくてもいいこと。

遊んでいても暮らせるくらい、充分にお金を蓄えている様子です。

まるで貴族のような暮らしぶりをしている人につかう、鷹揚な表現になります。

もともと「左団扇」という言い方は「左手でうちわを仰ぐ」という意味があります。

多くの人の利き手は右手です。

そのため扇子をひらひらさせるような上品な居ずまい、気品があってエレガントな様子を「左団扇」と呼ぶようになりました。

富が豊かにあって、将来に不安を感じないさま。

何の危険もない、恵まれた状況が「左団扇」です。


「左団扇」の概要

左団扇は「左団扇で暮らす」「左団扇で暮らしている」など「暮らす」という言葉と、セットにして用いられています。

親の遺産がたっぷりあって、定職に就かなくても良い暮らしを送れている人。

事業が成功して後の心配をしないでも、一家安泰で生活している人につかいます。

無事で安らかという良い意味もあるので、最近では「縁起のいい言葉」としてもランクインしています。

明日の生活を憂えなくていいのは、非常に安穏なこと。

「いつかは、そうなってみたい」と、人々の憧れを表現した言葉になっています。


「左団扇」の言葉の使い方や使われ方

「左団扇」はこのように用います。

・『ゆくゆくは海外に飛び、左団扇な生活をしてみたい』
・『芥川賞を受賞したおかげで、彼は左団扇な生活を楽しんでいる』
・『あの店はいつも左団扇、殿様商売をしているよ』
「左団扇」は生涯安泰を意味する、縁起のいい言葉です。

そのため流行の歌や本を出し、いい暮らしぶりをしている音楽家や作曲家にも使います。

またそうした暮らしに憧れているシーンでも「左団扇」は用いられます。

また苦労知らずのボンボン、努力知らずの飲食店に嫌みを言いたくて「左団扇」を使う場合もあります。

シーンによっていい言葉、悪い言葉と分かれる表現なので、注意しておきましょう。

「左団扇」の類語や言いかえ

「左団扇」はこのような言葉に置きかえできます。

・裕福な暮らしぶり
・財力のある
・お金に困っていない
・一攫千金
・飽食煖衣
いずれも「お金がたっぷりあって、生活に余裕がある状態」をあらわします。

また一攫千金(いっかくせんきん)とは、ある仕事から巨万の富を得ること。

いきなりお金持ちに登り詰める「成金」をあらわします。

そして飽食煖衣(ほうしょくだんい)とは、たっぷり食べ物があって洋服も山のように持っていることです。

お金持ちを例える表現です。

まとめ

「左団扇」の意味と使い方を改めてチェックしました。

「左団扇」とは何不自由のない暮らしをしている、お金持ちのこと。

生活にゆとりがある人をあらわします。

また今の生活にあぐらをかく、努力知らずの人を揶揄する意味も込められています。

シーンに応じて、使い分けていきましょう。

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