この記事では、「希薄な関係」の意味を分かりやすく説明していきます。
「希薄な関係」とは?意味
希薄は「きはく」と読みます。
薄いことや弱いことを意味する言葉です。
様々な事柄に用いられていて、例えば意欲が乏しいことや気持ちが弱いこと、濃度が薄いこと、密度が低いことなどの意味も持ちます。
そのため希薄な関係とは、関係性が弱いことや親密ではないという意味です。
「希薄な関係」の概要
人間関係で言うと、知り合い程度ならば希薄な関係に該当します。
単なる同級生、同じ地域に住んでいる名前だけ知っている人などのことです。
現在はオンラインゲームで毎日のようにコミュニケーションを取っている人であっても、実際は身元について何も知らない人とのお付き合いがあるという場合が増えています。
そのような人との関係はどうなのでしょうか。
もしもオンラインゲームが何よりも優先される毎日を過ごしているならば、「現在は親兄弟よりも絆が固い」と考えているとします。
そのような人との関係は深く、希薄な関係とは言いません。
また、親子関係でも何かがきっかけとなり疎遠になってしまうこともあります。
そのような場合は、例え血のつながりがあったとしても、希薄な関係だと本人が思えばその通りなのです。
つまり、希薄な関係とは実情に関わらず、本人の意識次第ということになります。
希薄な関係と思うのか、否か。
どんなふうに感じるかで決まります。
「希薄な関係」の言葉の使い方や使われ方
希薄の意味は薄いことや浅いことを示すのですが、どのようなことに対して薄いのかに関して限定的ではないために広く使われます。
希薄な関係を用いた例文をご紹介しましょう。
『うちは親が子供に対して無関心だし、希薄な関係といっても過言ではない』 『会社で密な付き合いをするとろくなことにならないから、希薄な関係でいるよう敢えて心掛けている』 『希薄な関係だからといって、あいつを嫌いなわけではない』 忌み嫌う関係とは異なり、単に付き合いが浅く思いやる機会が少ないという意味で使います。
「希薄な関係」の類語や言いかえ
言いかえる言葉として、「表面的な付き合い」「冷めた関係」「疎遠になっている」「関係が浅い」「顔見知り」「薄っぺらな付き合い」「低密な間柄」「薄弱な関係」などが該当します。
前述の例文で言いかえる場合は、『~冷めた関係といっても・・・』『薄っぺらな付き合いでいるよう~』と置き換えても同じ意味合いになります。
まとめ
希薄な関係と敢えて口に出す機会は少ないかもしれませんが、そのような関係性でいることは少なくありません。
以前はとても親密なお付き合いをしていても、それぞれの生活ペースが変われば希薄な関係になり、それは致し方のないことです。
特にいまは人間関係の断捨離、終活の一環でお付き合いにけじめをつけることもあります。
現在は希薄な関係を望み、煩わしさから解放されるのも悪いことではありません。
