普段の日常生活でも使う機会の多い、「弱み」と「短所」のふたつの単語は、どちらも学校やビジネスシーンでとくに使われている、自分自身の弱い部分をあらわす言葉です。
簡単な言葉に見えますが、このふたつの言葉の違いについて、なんとなくニュアンスの違いはわかっていても、正確にはわからないという方がほとんどだと思います。
ビジネスシーンで使う言葉でもあるので、正しく覚えておきたい言葉です。
それでは、この記事では、「弱み」と「短所」の違いについて、分かりやすく説明していきます。
「弱み」とは?
「弱み」とは、弱いところや人より劣っているところを指します。
誰かに対して後ろめたいと思っていることも言います。
「弱みを握られる」などといった使い方をします。
弱い部分がどれぐらいの程度なのかということをあらわすこともあります。
「短所」とは?
「短所」とは、その人や物の欠点や、劣っているところを指します。
とくに、人の性質などのよくない面をあらわします。
悪い部分のことをいいますが、「短所」は、人や物のその構造や性質や規則に欠点や劣っているところがあることを言います。
「弱み」と「短所」の違い
「弱み」と「短所」は、よく似ていますが少しだけ意味の違う言葉でした。
では、どのような点が違っているのかを具体的に説明していきたいと思います。
「短所」は、悪いところや欠点や劣っているところをピンポイントで指すことが多いですが、「弱み」は性格や性質の弱さをあらわしています。
また、「弱み」には、誰かに対して後ろめたいと思っていることという意味もあります。
「短所」にはこのような意味はないので、ここが大きな違いともいえるでしょう。
「弱み」の例文を2つ紹介
・『私は幼い頃から、父が母に逆らっているところを一度も見たことがない。過去に何があったのかはわからないが、どうやら、なにか弱みを握られているようだ。』
・『彼が大きな病気をしてしまって初めて気づいたことは、いままで彼がはどんなに辛くても人に弱みを見せなかったということだ。』
「短所」の例文を2つ紹介
・『就職活動をしていると自分の長所と短所を何度も書くことになるので、自分の良いところと悪いところを見つめ直すいい機会にもなると思う。』
・『私の短所は仕事が遅いところだが、それはつまり、とても丁寧に仕事をすることができるということだと思う。』
「弱み」と「短所」の違いのまとめ
いかがでしたでしょうか。
「弱み」と「短所」は、似ているようで違う言葉でした。
「弱み」にしか無い意味があったり、「弱み」は欠点などをピンポイントで指すことが多く、「短所」は性質や性能が劣っていることを言います。
就職活動やビジネスシーンでとくに使うことが多い言葉ですので、しっかりと覚えておきましょう。
大事な場面で使われることがとくに多いと思われますので、よりいっそう気をつけて知っておきたい言葉です。
それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。