「役を務める」について
日常の中で何かを任される・担うという機会はたくさんあります。
そしてその際、しっかりと責任を果たすために行動しますが、その際に「役を務める」と表現されることがあります。
「役を務める」機会はたくさんあることからもその意味と使い方を知っておく必要があります。
「役を務める」の意味とは
「役を務める(やくをつとめる)」という言葉は与えられた仕事や任務など何かを請け負う・担当するという意味を持ちます。
ここでの「役」とは物事における何かしらの役割という意味を持ちます。
そして「務める」には「役目を受ける・担う・担当する」といった引き受ける意味合いを持ちます。
そのため何かしらの役割を請け負うと解釈されます。
また「役を務める」は自発的に請け負うこともありますが、多くは他者からの依頼によって起こります。
そのため他者から「役を務める」ように言われた際は期待・信頼の意味合いも込められています。
また「仕事をこなす・責任を果たす」と意味を混同しやすいため注意が必要となります。
「役を務める」の言葉の使い方
「役を務める」という言葉を使う場合、自身にも他社にも使うことが出来ます。
自身に使う場合、何かを担当しているということを伝えるために用いられます。
また形式的な表現にもなるため、仕事や公的な場などで「任されている」とアピールするためにも用いられます。
他者に対して使う場合は「役を務めることが出来る」と評価・期待といった感情をこめて用いられることが多いです。
しかし他者に使う際、目上の方に対して使ってしまうと失礼に当たるかもしれません。
そのため相手によって使い方にも注意が必要です。
「役を務める」を使った例文
「役を務める」という言葉は様々な場面・機械で用いることが出来ます。
しかし使い方やタイミングにも注意が必要なため、適切な使い方とその解釈を紹介します。
「役を務める」の例文1
「私はこれから行っていく事業の責任者としてしっかりと役を務めるよ」
この場合、これから事業を行っていくにあたり責任者になることが決まっています。
そして責任者としてしっかりと役割・仕事を担っていくということを周囲に伝えています。
「役を務める」の例文2
「上司が『彼はいつも仕事を丁寧にしてくれるから信用している。 できれば今度も彼が役を務めることが出来るか聞いてみるよ』と話していた」
この場合、上司が彼とされる人物を仕事ぶりから高く評価しています。
そして次の仕事に関しても任せたいと伝える予定であることを話しています。
「役を務める」の例文3
「劇をするにあたり『私は演者には向いていないが、裏方の役を務めることには長けている』と話した」
この場合、自身が何を得意としているかを伝えています。
表舞台よりも裏方の方が向いており、裏方の仕事であればしっかりと仕事・役割を担当することも出来るとアピールしています。
「役を務める」の英語と解釈
「役を務める」という言葉を英語で表現する際、仕事に関しては“officiate”と訳されます。
名詞では「職務」とされますが、同氏として使う際には担当する・担うといった解釈になります。
また場面によっては“play”でも「役を務める」と同義の意味を表すこともあります。
「役を務める」の類語や類義表現
「役を務める」は様々な場面で用いられることがあるため、類語・類義表現もあります。
どのようなものがあるか、例を紹介していきます。
「任に当たる」
「任に当たる」の「任」とは任務の意味を持ちます。
そして「当たる」は担当していく・行っていくという意味となり、類義表現とされています。
「職務に就く」
「職務に就く」は仕事場面に限定される表現となりますが、意味としては職務に従事して仕事をしていくという意味になります。
そのためすでに仕事という役割を担っていることになり、類義表現として用いられています。