「後を引かない」とは?意味や使い方を解説

ことわざ・慣用句

「後を引かない」

後を引かないことは、気持ちよく物事を終わらす為にとても大切です。

いつもこう終わらせることができれば、それこそ理想的だと言えるでしょう。

特にわだかまりのある間では、このように終わるのとそうではないのとで、その後の付き合い方などに影響が出てしてしまうことが充分に考えられます。

「後を引かない」の意味

後を引かないは、「後味がよい」という意味で使われる言葉です。

「後を引かない終わり方だった」と言えば、きれいにすっきりと終わったことを表します。

言い換え表現として、「後に引かない」と使っても意味は変わりません。

ただし、こちらの場合は「諦めない」と(後ろに引く気はない、という表現の一種として)間違えて解釈されてしまうことがあるので、使い方には気を付けてください。

「後を引かない」の言葉の使い方

後を引かないは、そのように終わった時に使う言葉です。

何かの物事の終わりに対して使う表現なので、それ以外のケースとしては、そのように終わりたいという願望を表す時、そうは終わらなかったと言いたい時などです。

人が使っているのを聞く時にも、それらのいずれかの形で使っていることが多いでしょう。

「後を引かない」を使った例文・短文(解釈)

後を引かないを使った例文や短文です。

上で挙げた、何かの終わりに使っている例やそれを願っている(いた)例、そうとはいかなかった例で挙げていきます。

「後を引かない」の例文1

「うまく後を引かない形で終わらせることができた」

後を引かないを使うとすると、このような形が多くなります。

きれいさっぱりと終わらせることができたと言っている例文で、一番よく見る形での使われ方です。

もし、後から何か問題が出てきたり、困ったことになったとしても、その時にきれいに終わったと思えばこのように使って構いません。

ただし、その時点でそれらが多少なりとも予期できる場合には使うべきではありません。

「後を引かない」の例文2

「このまま終了することができれば、まず後を引かないだろう」

物事が順調に進行しており、そのまま後に何かを残すこともなく終わって欲しいと願っている例になります。

この段階ではその通りになるか分かりませんが、まずそうはならないだろうと考えているのが分かります。

「後を引かない」の例文3

「彼女と後を引かないように別れたつもりだが、未だに連絡があって困っている」

後腐れのないように別れたつもりが、そうではなかったと言っています。

この「後腐れ」は、「後を引かない」の対義語と言ってもいい言葉で、「終わった後も解決していない様子」を表現する言葉です。

その他に「禍根(かこん)が残る(残った)」という表現も、何かくすぶったものが残ってしまった時に使われます。

「後を引かない」の例文4

「『後を引かない』と言いたかったところを、『後に引けない』と間違えて使ってしまった」

「後を引かない」は、上で「後に引かない」と変化させても構わないと書きましたが、この「後に引けない」となると話は全く変わってしまいます。

この表現は、「もう後戻りできない」という意思の表れとして使うもので、全く違うに意味なってしまいます。

「引『か』ない」「引『け』ない」としただけですが、それだけでこんなに違う意味となる言葉なので、この点にも注意する必要があります。

「後を引かない」の英語と解釈

後を引かないと英語で使いたい場合には、“no lingering effects”が一番合っていると言える表現になります。

頭の“no”が付かない形の“lingering effects”「後を引く」となる為、その否定の意味となり、「後を引かない」と解釈でき、実際にもその意味として使われています。