「徹底抗戦」について
喧嘩・スポーツ・グループ・受験など現代でも様々な場面で戦いは行われます。
その戦いの中である程度で加減したり終わりを意識したりも多いですが、時には一切手を緩めないときもあり、「徹底抗戦(てっていこうせん)」をすることもあります。
もし相手から「徹底抗戦」を言われたとき、その意味を理解しておかないと大ごとになるかもしれません。
「徹底抗戦」の意味とは
「徹底抗戦」は戦う相手に対して手を一切緩めることなく、徹底して戦い続けるという意味を持ちます。
戦いの種類については指定はなく、力・勉強・スポーツなど互いの関係性の中で決められたものであればなんでも適応になります。
しかし「徹底抗戦」の意味合いの一つに相手に対して不快感・ストレスを感じているということです。
そして「我慢が出来ない」という状況下まで達したため、一切手を緩めないとなるため、互い・どちらか一方が関係性を悪いと認識しているというニュアンスを含みます。
「徹底抗戦」の言葉の使い方
「徹底抗戦」の使い方について、使われる場面の多くは互いか一方が相手に不満を抱えており、それが限界に達しているときです。
通常であれば手を緩める・許すということも「徹底抗戦」とあえて使うため、相手に対して妥協しない・許さないという意味やプレッシャーを伝えるために用いられることもあります。
また相手に対して「全力を出す」と伝えることにもなります。
そのためライバル関係にある場合は互いに死力を尽くすというニュアンスでも用いられることもあります。
「徹底抗戦」を使った例文
「徹底抗戦」は一切の妥協をしないと伝えているため、使い方次第ではその後の関係性を大きく左右していきます。
そのためどのような使い方が適切か、例文とその解釈を紹介していきます。
「徹底抗戦」の例文1
「私は彼にいつも頼られてきたがもう限界だ。 これからは何を頼まれたり言われても徹底抗戦に徹する」
この場合、彼とされる人物のお願い・頼ることに対して嫌気を指しており、それが限界に達しています。
そのためこれからは何があっても一切協力しないと宣言するため、「徹底抗戦」と伝えています。
「徹底抗戦」の例文2
「友人に『そんな態度をとるのであれば徹底抗戦するしかない』と伝えた」
この場合、現状まだ友人と「徹底抗戦」状態にはありません。
しかし相手の態度を変えない限りはそうならざるを得ないと警告の意味で用いられています。
「徹底抗戦」の例文3
「昔、お前とはけんかをしてから徹底抗戦が続いたな。 どうやって仲直りしたかは覚えていないよ」
この場合、徹底抗戦状態にあったのは和解したきっかけが思い出せないほどずっと昔となっています。
そしてすでに関係性は修復されており、昔話の思い出として話しています。
「徹底抗戦」の英語と解釈
「徹底抗戦」は英語で表現する際、単語で表現することは難しく文章での表現となります。
特に近い表現として“resistance to the bitter end”となります。
“resistance」は抵抗するという意味を持ち、“end”は最後という意味を持ちます。
“to the bitter end”となることで「とことん・最後まで」という意味を持ち、“resistance”と繋がることで徹底的に抵抗する・戦うという意味となり、「徹底抗戦」と同様の意味で用いられます。
「徹底抗戦」の類語や類義表現
「徹底抗戦」は使われる機会は少ないのですが、似た表現を日常で使うことはあります。
そのため類語・類語表現はたくさんあり、その例を紹介します。
「死闘」
「死闘」は文字の通り死を覚悟して戦うという意味です。
「徹底抗戦」とは少しニュアンスは異なりますが、文字の通り命をとして全力で戦うという意味では妥協を許さない「徹底抗戦」と類似した意味となります。
「全面戦争」
「全面戦争」はもともと世界規模での戦争で、あらゆる手段を用いて戦うことを意味します。
現実にそのようなことは起こりませんが、同じように持つものをすべて尽くして戦うという意味で「徹底抗戦」と同じニュアンスで使われることがあります。