「心掛け」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「心掛け」

「心掛けましょう」「心掛けたい」など、「心掛け」という言葉は日頃からよく使われる言葉で、自己アピールのスピーチで使われたり、お叱りを受ける時に使われたりもします。

至らない点を改善するなど、人がより良くなるための気持ちの切り替えスイッチになったり、自分の向上心をアピールするためのキーワードとしてもお馴染みでしょう。

「心掛け」により、人の心に現れる変化には、時間をかけてじんわり効果が出る、といったイメージがあるのではないでしょうか。

「心掛け」の意味・漢字の解釈

「心掛け」という言葉には、「日頃の心の持ちかた」「普段からの心のありかた」「たしなみ」「心得」という意味があります。

「掛ける」は、多くの意味を持つ言葉で、看板を掲げることを「看板を掛ける」、カバンなどを肩に提げることを「肩に掛ける」、橋を渡すことを「橋を掛ける」、建物などに火を付け燃やすことを「火を掛ける」などがあります。

そのほかにも布などを被せることを「布を掛ける」、人を陥れることを「罠に掛ける」、作品を制作することを「作品を手掛ける」、何かを祈念することを「願を掛ける」、面倒を見て可愛がることを「目を掛ける」、気に留めることを「気に掛ける」など、多様な状態や行動を表す時に使われます。

「心掛け」の言葉の使い方

「心に留め置く」という意味合いから「心掛け」という言葉は、「日頃の心の持ちかた」「普段からの心のありかた」という意味で使われます。

この言葉は、「状況や状態が良くなるように心掛ける」という使い方をするのが普通で、「状況や状態が悪くなるように心掛ける」という使い方は一般的ではないでしょう。

例えば、「体調が良くなるように心掛けます」「問題を起こさないように心掛けます」「お客様にご満足いただけるよう心掛けています」とは使いますが、「体調が悪化するように心掛けます」「問題を起こすように心掛けます」「お客様がご不満に感じるよう心掛けています」という表現は、一般的ではありません。

「心掛け」を使った例文・短文(解釈)

「心掛け」の意味や使い方が分かったところで、ここでは、「心掛け」という言葉を使った例文をご紹介します。

「心掛け」の例文1

「君がこの会社で出世できるかどうかは、君の心掛け次第です」

自分が、望む自分になれるかどうかは、日頃からどれだけその目標と向き合って、目標を達成するために努力をしているかどうかに掛かっているということです。

何か特別な時にだけ思い出したように頑張るのではなく、普段から心に留めておくことが大切なのです。

「心掛け」の例文2

「健康のために規則正しい生活を心掛けていたお陰で、近頃は体の調子がすこぶる良く、風邪を引かなくなりました」

規則正しく早寝・早起きをして、バランスの良い食事を1日3回取り、適度な運動をし、質の良い十分な睡眠を取るというのは、健康に良いとされている理想的な生活です。

しかし、ついつい朝食を抜いてしまったり、寝不足になってしまったり、夜食に高カロリーなものを食べてしまったり、運動不足になってしまったりと、生活習慣を改善するのは難しいものです。

しかし、これも心掛け次第で、徐々に改善していくことが多いといわれています。

「心掛け」の例文3

「あなたは、日頃の心掛けが良いから、周りの人から大切にされているのでしょう」

日頃から、人を思いやり、相手を尊重し、他人に親切にし、人に感謝をし、他人を大切にする心を持っている人は、それと同じように他人からも大切にされるものです。

その反対に、他人を思いやれず、他人を攻撃してばかりいるような、他人を大切にできない人は、他人からも大切にしてもらえません。

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