「心置き無く」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「心置き無く」

「心置き無く」「こころおきなく」と読む言葉です。

話し言葉としてはあたりまえのように使っていても、こういう漢字で表記されることは知らなかったという人も多いのではないでしょうか。

「心置き無く」の意味

「心置き無く」「心置き」という言葉は、「遠慮や気兼ねなどの心遣い」を指す言葉です。

「心置き無く」というのは、周囲に気兼ねや遠慮をしないさまを表していて、「遠慮なく」という言葉に言い換えることができるでしょう。

又、この「心置き無く」という言葉には、気がかりなことや不安がなく、安心して、という意味もあります。

「心置き無く」の言葉の使い方

「心置き無く」という言葉は、安心して、のびのびと羽を伸ばしている状態を表す時に使われます。

羽を伸ばして旅行に出かけるという文章は「心置き無く旅行に出かける」、安心して会社を休めますという文章は「心置き無く会社を休めます」、遠慮なく羽を伸ばして寛いで下さいという文章は、「心置き無く寛いで下さい」と表現することができます。

「心置き無く」を使った例文・短文(解釈)

「心置き無く」の意味と使い方が分かりましたので、この言葉を使った例文をいくつかご紹介しましょう。

「心置き無く」の例文1

「『心置き無くくつろいでください』と言われたからといって、その態度はどうかと思います」

友人や知人の家に遊びに行くと、ご家族から「心置き無くくつろいでください」と言われることがあるでしょう。

しかし、親しき中にも礼儀ありで、いきなり寝転がってテレビを見たり、飲み物や食べ物をリクエストするなど、自宅にいる時と同じような緊張感のない寛ぎ方は考え物です。

「心置き無く」の例文2

「明日は休日で特に予定もないので、心置き無く寝ていられます」

家でゴロゴロして過ごすのが好きな人は、休日で予定がない日には何も気にすることなく寝ているもので、何もしないことが、最上の贅沢な時間だといいます。

何かしていないと落ち着かない、休みの日に一日家にいるなど考えられない、というタイプの人には、理解しがたい行動のようです。

人の性質というのは様々で、休日の過ごし方に正解はありませんので、自分が心地よいと思う過ごし方をするのが良いのでしょう。

「心置き無く」の例文3

「テーブルに所狭しと並べられた料理の数々を目の前にして、美味しい物を心置き無くいただける幸せを噛みしめています」

美味しい物をお腹いっぱい食べられることが当たり前になっている世の中ですので、敢えてそんな状況に感謝する機会はあまりないでしょう。

しかし、世界に目を向けてみると、十分な食料が確保できず、食べるものに困っている人たちが多くいることが分かります。

生死を分けるような深刻な状況下で必死に生きている人がいる一方で、自分は食べたいものを食べたいだけ食べられるのですから、これは感謝しなくてはいけません。

日本では、まだ食べられる食品の大量廃棄が問題になっていますが、このような食品ロスをなくしていけるような取り組みを拡げていくことが大きな課題なのでしょう。

「心置き無く」の例文4

「今日は大好きなアイドルのコンサートを、心置き無く楽しみたいと思っています」

好きなアイドルやアーティストのコンサートというのは、その当日を迎えるまでとてもワクワクするものです。

そして、コンサート当日にはそのワクワクは最高潮に達し、この日を迎えられたことが幸せでたまらなくなります。

コンサートが始まればステージに夢中になって、日頃ストレスになっていることなどすっかり忘れてはしゃいでしまうもので、それが良いストレス発散法になっているという人も少なくないのでしょう。

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