この記事では、「思想」と「考え」の違いを分かりやすく説明していきます。
「思想」とは?
「思想」とは(しそう)と読み、「心に思い浮かべること。考えること」を表します。
また、人生や社会についての一つのまとまった考えや意見。
特に、政治的、社会的な見解をいうことが多いのも特徴です。
「思想」に似ている言葉で「思考」(しこう)があります。
「思考」は考えること。
経験や知識をもとにあれこれと頭を働かせることを意味します。
「思考」はまとまった考えではなく、その時にあれこれと頭を働かせて出てくる考えという意味があります。
それに対し「思想」はその人の生き方の思い、人生に対しての方向性が強く出ています。
「思想」の例文をお伝えします。
例文1「スティーブジョブズの本を読んで、彼の思想に感銘を受けた」
例文2「東洋思想と西洋思想、2つに思想の違いはあるが、上手に取り入れていこう」
例文3「考える人で有名のロダンは彫刻家でもあり思想家でもある」
「考え」とは?
「考え」とは(かんがえ)と読み、考えること。 また、考えて得た結論、判断、予測、決意などを表します。
「考え」に似ている言葉に「思う」(おもう)がありますが、「思う」はある物事について考えをもつという意味です。
考えるという意味もありますが、漠然とした考えであり、具体性はなくても使います。
「思う」は心に浮かんだことを指します。
これに対して「考え」は頭の中で考え、具体的に結論が出ることを指します。
「思う」が心で漠然と浮かぶに対して、「考え」は頭で具体的に考えた結論を意味します。
「考え」の例文をお伝えします。
例文1「そういうことなら、僕にも考えがある」
例文2「君の考えは甘い」
例文3「その考えは私には思いつかない」
「思想」と「考え」の違い
「思想」と「考え」の違いを、分かりやすく解説します。
「考え」「思考」は類義語であり、「考え方」「思考方法」のように、「思い」よりも、一つの筋道を追って判断するという共通点があります。
「思想」は、経験や知識から出た心を動かれた考え「考え」は、頭で考えること。
また、考えて出た結論を表します。
「思想」はその人の生き方も含めた使い方をしますが、「考え」は頭で考えた物事の結論を表しています。
心と頭で考えた差もあります。
心で考える「思想」は生き方が含まれているので、簡単には変えられません。
しかし「考え」はその時に「考え」たことであるため、変わることがあるイメージです。
例えば、会議で「君の考えは間違っている」と上司に言われた場合、問題解決にあたり、「今の考えは間違っている」と言うこと指しますが「君の思考は間違っている」と言われた場合は、今の考えはもちろん「今までの考え方も間違っている」という含みがある言葉になります。
まとめ
今回は「思想」と「考え」の違いを、解説しました。
「思想」と「考え」は同じ意味に使われることも多いですが、「思想」はその人の生き方を心で考えて表す。
「考え」頭で考えた結論を意味します。
言葉のバリエーションを増やして、日常生活に活かしてみましょう。