この記事では、「怨念」と「恨み」の違いを分かりやすく説明していきます。
「怨念」とは?
「怨念」は対象とする物を恨めしく思うことで、他人に持つ個人的な私情をはさむ感情です。
「怨念」という感情はマイナスの感情でいわば嫉妬とも呼べる感情で相手のことを良く思わず、ひどく憎しみを持つことです。
「怨念」の使い方
「怨念」は対象となる人物がいることで初めて成立する言葉で、感情を意味する言葉になります。
そのため、使い方に関しては、誰に「怨念」を向けるかを記載することで使用が可能な言葉です 例を挙げますと、「部長に怨念を抱く」や持つとすることで部長に対して激しく憎しみを抱くという意味になります。
「恨み」とは?
「恨み」は対象となるものが幅広く、人物であるかどうかは関係ありません。
言ってしまえば動物でも対象者に対してひどく憎しむ行為を持つと「恨み」用いて表現が可能です。
なお、動物の場合、「怨念」という言葉をあまり用いないのは動物が持つ感情という物を人間が理解できないが故、「怨念」という言葉を用いず単に恨みや逆襲という言葉で動物が人間に対して憎しみを抱き報復に出る行動を表現します。
「恨み」の使い方
「恨み」は非常に幅広く用いることができる言葉で、「恨み」を持つと記すことでだれが相手に対し憎しみの心を持ったかを表現が可能です。
しかも、「恨み」は別に人でなくとも、憎しみを持つことができるものであれば表現が可能な点もあります。
「怨念」と「恨み」の違い
「怨念」は「念」とあるように感情が爆発し相手をひどく恨むことです。
その為、「恨み」と異なり対象者が憎しみを理解することができる場合、「怨念」とします。
その為、動物同士は「怨念」という言葉を用いてお互いが憎しみを持つ様子を表現できますが、人間と動物では言葉や、感情を完全に理解できないため、純粋に「恨み」とするのです。
また、激しい憎しみを持った人物がすでにこの世に存在しないが、その感情が周囲に影響を及ぼしている場合、「怨霊」という表現で死者が生きている物に対してマイナスの感情を持っていると錯覚する表現を用います。
まとめ
「怨念」と「恨み」の違いですが、対象となる相手が人間である場合、「怨念」となり、相手が理解できる憎しみであるとします。
一方で「恨み」は対象が人間である必要はなく相手が理解する必要もありません。
理解せずとも、憎しみを向けるという行為が「恨み」になるため違いは対象となる人物が動物であることと、それにプラスして相手が理解できる憎しみであるかです。
また、憎しみを持つ方が病気などの何らかの原因で、すでに故人である場合、その憎しみが周囲に影響を与えている場合、「怨霊」という言葉で周囲に悪い影響を与えているとしますので、死者が影響を与える場合、「怨霊」とすることで激しい憎しみを持ち今も影響を与える存在となっているとすることができるのです。