「恋しい」と「愛しい」の違いとは?分かりやすく解釈

「恋しい」と「愛しい」の違い違い

この記事では、「恋しい」「愛しい」の違いを分かりやすく説明していきます。

「恋しい」とは?

離れている人や場所、ものごとなどに対し強く心をひかれることを意味する「恋しい」

その人に会いたい、そこに行きたい、それを行いたい、などと思う気持ちが「恋しい」です。

ふとした疑問や一人でいる時間などに、その人やその場所、そのことを思う気持ちとなります。

「恋しい」は、「心惹かれる」「懐かしい」「慕わしい」などと言い換えることができ、英語では「I miss you」で表現することができます。


「恋しい」の使い方

「別れた彼が恋しい」「家が恋しい」「冬が恋しい」「故郷が恋しい」「家族が恋しい」など、何が「恋しい」のかを意味する使い方が多く、そのほか、「恋しい人」「恋しい日々」などといった言葉もあります。


「愛しい」とは?

大切にしたい、守ってあげたい、可愛がりたい、一緒にいたい、などといった気持ちが「愛おしい」です。

相手に対し見返しなど求めず、ただ単に大切にしたい、一緒にいたい、などと思う気持ちが「愛おしい」なのです。

「愛おしい」と思える人は、家族や恋人、など身近な存在の人が多く、そのような人に対し溢れる気持ちが「愛おしい」となります。

「愛おしい」は、「親愛なる」「愛する」「大切」「大事」などと言い換えることができ、英語では「lovely」で表現することができます。

「愛しい」の使い方

「愛おしい家族」「愛おしい日常」「愛おしい後姿」「愛おしい子たち」など、何に対し「愛おしい」と思っているのかを示す使い方のほか、「愛おしく思う」「愛おしく映る」「愛おしそうに」などといった使い方もあります。

「恋しい」と「愛しい」の違い

同じ相手に対する自分の気持ちを意味する言葉ですが、その内容に違いがあります。

「恋しい」は、相手や場所などに対し強くひかれる気持ちで、一緒にいたい、会いたい、そこに行きたい、など強く思う気持ちを意味します。

一方、「愛おしい」は、相手のことを守ってあげたい、大切にしたい、といった気持ちを意味します。

このことから、「恋しい」は、気持ちがひかれている様子を意味し、「愛おしい」は、可愛く思う、大切に思う気持ちを意味するといった違いがあります。

「恋しい」の例文

・『東京に上京し一週間で故郷が恋しくなってしまいました』
・『一人淋しく眠っていると別れた彼のことを恋しく思います』
・『今、離れて暮らす娘に対し恋しい気持ちでいっぱいです』
・『夏になると、あの寒かった冬が恋しい気持ちになります』

「愛しい」の例文

・『毎日、仕事が終わる夕方になると、愛おしい家族のもとに早く帰りたいと思います』
・『孫のことが愛おしくて仕方がありません』
・『彼女のことが愛おしくて仕方がないことに気付き、結婚を決意しました』
・『一生懸命に歩く子供の後姿が愛おしい』

まとめ

家族に対し、「恋しい」「愛おしい」と使う場合でも、その意味は異なったものとなります。

そのため、意味の違いを踏まえ適した使い分けが必要です。

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