この記事では、「悪気」と「悪意」の違いを分かりやすく説明していきます。
「悪気」とは?
「悪気」は、悪い気持ちと書きます。
そのことからもわかるように相手に対し悪いと思う気持ち、害を与えようとする気持ちを意味する言葉です。
類義語には、「犯意」、「遺恨」、「害意」、「意地悪」などがあり、対義語には、「善意」や「好意」などがあります。
「悪気」の使い方
「悪気」には、様々な使い方があります。
「悪気」の場合、「悪気がある」といった使い方ではなく「悪気」がなかったこと、「悪気」を否定する使い方が多くなります。
例えば、「悪気はない」、「悪気はなかった」、「悪気なく」、などといった使い方があります。
そのほか、自分に対する相手の行動に対し、「悪気を感じる」といった使い方が行われる場合があります。
「悪意」とは?
「悪意」は、悪い意志とかきます。
そのことからもわかるように悪いという意思を持って悪いことを行い意味があります。
他人を憎み、その人に害を与えようとする気持ちを意味する「悪意」。
よくない意味といった意味もあります。
類義語には、「犯意」、「遺恨」、「害意」、「意地悪」などがあり、対義語には、「善意」や「好意」などがあります。
「悪意」の使い方
「悪意」には、様々な使い方があります。
「悪意」の場合、「悪意がある」といた使い方が多くなり、「悪意を抱く」、「悪意を持って」、「悪意を懐く」、「悪意に満ちた」、「悪意のこもった」などといった使い方があります。
「悪気」と「悪意」の違い
「悪気」と「悪意」の違いには、その行為を認めるのか、否定するのかといった違いがあります。
一般的に「悪気」の場合は、「悪気はない」というように自分自身に悪い気持ちはなかった際に用いられる事が多く、その反面「悪意」の場合は、自分自身に悪いという気持ちがあった場合に用いられる事が多くなります。
悪い気持ちなのか、それとも、気持ちよりも強いものとなる、悪い意志があったのか、そういった違いが「悪気」と「悪意」の違いと言えるのです。
「悪気」の例文
・『本当に悪気はありませんでした。ごめんなさい。』
・『私は、悪気なく相手に余計なことを言ってしまう癖があります。』
・『彼女に悪気はなかったようなので許してあげたいと思います。』
・『悪気なく言われた言葉でも傷つくことがあります。』
「悪意」の例文
・『悪意のある目つきで私を見ている人がいます。』
・『いつも私をいじめてくる人に悪意を抱く。』
・『例え、悪意のない嘘でも私は許すことはできません。』
・『子供からの素直な質問に悪意はないが答えに非常に困ることがあります。』
まとめ
以上が「悪気」と「悪意」の違いです。
一見同じような意味に思われがちですが、感じ方、ニュアンス異なります。
また、使い方もそれぞれ異なるため、適した使い分けが求められる言葉となり注意する必要があります。