「悪辣無比」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「悪辣無比」とは?意味と使い方

この記事では、非常にたちの悪い悪であることを示す「悪辣無比」の意味を分かりやすく説明していきます。

「悪辣無比」とは?意味

他とは比べ物にならないほどに悪質・悪辣であるという意味の言葉で、悪辣は極めてたちの悪いさま、やり方がひどいさまを指す言葉となっています。

凶悪無比などと近い意味の言葉となっています。

実際の悪辣無比というケースは政治などの汚職などにおける犯罪や交通事故などにおいて使えるレベルではなく、最高刑に処されるような犯罪を悪意を持って計画的に行った時に使われる言葉と言えるでしょう。


「悪辣無比」の概要

極めてたちの悪いさま、やり方がひどいさまという悪辣という言葉を使っていることから、残忍でひどい事も平気ですることを指す凶悪よりも、弱い人をさらに陥れることを狙うようなイメージが出来ます。

目的のためには凶悪であるという使い方はギリギリ善のために行動しているケースで使えますが、悪辣では回り回っても善行ということにはならないでしょう。

また、辣という文字にはきびしい、はげしい、すごい、むごいという意味があり悪辣ではむごいという意味合いが高まると言えるでしょう。

無比という言葉は無双などと近い意味合いの言葉ですが、無比のほうがネガティブな言葉として使えます。

これらのことから悪辣無比は前例のないひどくむごい行為ということが出来るでしょう。

そのため、模倣犯はどれだけ残虐・悪辣であっても悪辣無比とは言い難いのではという問題がありますが、言葉の問題であって模倣犯も悪ということには一切かわりありません。


「悪辣無比」の言葉の使い方や使われ方

「悪辣無比な犯罪だったため、新聞の一面と最終面で大きく取り上げられている」「悪辣無比な犯行に付近は騒然としている」「ここまで悪辣無比な人物だとは思って見なかった」など壮絶さを伝える使い方が多くなります。

ゲームのキャラクターの二つ名として使われるケースがありますが、それほど強力な言葉としては使われていないようです。

なお、言葉としては凶悪無比の方が多く使われているようです。

「悪辣無比」の類語や言いかえ

「前例を見ないほどに悪辣」「極めて悪辣」「尋常ではなく悪辣」「度を越した悪辣さ」などが「悪辣」という言葉を使った場合の言い換えとして使えます。

「凶悪無比」「極悪非道」なども遠くない意味合いで使うことが出来ますが、悪辣無比は前から見た反対は悪と言ったような敵・味方イデオロギーの対立どころではない悪さがあるため、若干使いにくさがあるとも言えます。

まとめ

悪辣無比という言葉は悪辣という言葉自体が字面の難しさもありやや使われていない部分がありますが、悪辣無比が次々と登場する状況というのは犯罪にまみれた社会ということが出来るため、実際に起きたことに対して使われないほうが良い言葉であることは間違いありません。

架空の人物の描写では悪さに加え狡猾さなどが追加されているのが悪辣無比と言えるでしょう。

意味と使い方
意味解説辞典