「情報通」について
情報通(じょうほうつう)は、一見ではいい意味のありそうな言葉ですが、そうではない意味で使うこともあるのが特徴です。
「情報通」の意味とは
情報通とは、「その分野に関してとても詳しい人」のことです。
その為、「何かの情報通」という形で使う言葉で、例えば、誰かが音楽に関して詳しい人だと使いたい場合、「あの人は音楽に関しては情報通だから」といった表現になります。
会話の中で、「さすが情報通」と言うと、「その会話の内容の分野に詳しい」と伝えられるので、そのような使い方も便利です。
しかし、人や場合によっては、例えとても詳しくと思っても、「情報通」だと使わない方がいいケースもあるので注意してください。
それは、会話の内容が一般的にあまり好ましくないものだったり、くだらないものだった場合で、そんなことにばかり興味があるのかと言っているのと同じだからです。
「情報通」の言葉の使い方
情報通は、誰かがその分野にとても詳しいと思った時に使う言葉です。
また、自分がそうであると言いたい時に使っても構いません。
しかし、こう呼ばれることが多い人でも、本当はそこまで詳しくないという場合もあるので、額面通りに捉えてはいけない言葉でもあります。
あくまで「自分よりは詳しい」という程度に解釈しておいた方がいいかも知れません。
「情報通」を使った例文
情報通を使った例文です。
あまりいい意味では使っていないものも挙げていきます。
「情報通」の例文1
「彼は、電化製品の情報通だと言われている」
その人が電化製品全般に対し、とても詳しい人だと言われているようです。
既存の人気製品について詳しいのはもちろん、新製品が出ると、どこがよくなったなどとすぐに調べるのが好きな人はどの分野にでも居るもので、特に電化製品に対するそういう人はそれほど珍しくないかも知れません。
「情報通」の例文2
「情報通からの話なので、まず間違いないだろう」
このような解釈は、場合によっては危険なこともあります。
先にも書きましたが、いくら情報通と言っても、その分野の全てを網羅しているとは限らないからです。
よって、大きな間違いはないかも知れませんが、そこまで盲信するのは避けた方がいい場合も多いです。
「情報通」の例文3
「情報通だと言われている割には、こんなことも知らないのかと思ってしまった」
上の例文で挙げたように、情報通の知っている範囲にも限度があります。
中にはこの例文のように、すごいことまで知っていても、ちょっとしたことを知らないというケースも少なくありません。
「情報通」の英語と解釈
情報通を英語で表現すると、“a well-informed 〜”となります。
「〜」には、それが「彼」なら“man”、「彼女」なら“woman”、特に指定がなければ“person”としてください。
「情報通」というだけで、そのような「人」を指す言葉になるので、英語ではこのような使い方になると覚えておいてください。
「情報通」の類語や類義表現
情報通と似た意味の言葉や表現です。
とれも似たような言葉で、意味もほとんど同じです。
「事情通」(じじょうつう)
「情報通」とほとんど同じ意味ですが、こちらは「事情に詳しい」という意味合いが強く、込み合った話に詳しいと言いたい時に使う表現です。
例として、「競馬について詳しい」と使いたい時には、血統や機種、コース適正などの様々な要素が絡む対象だけに、この「事情通」の方が向いているという具合です。
「消息通」(しょうそくつう)
この言葉も、「情報通」とよく似た意味で使えます。
比較的古い言葉の為、年配の人が好んで使う傾向があり、「彼は相撲の消息通だ」などと「情報通」と同じ意味で使われます。
もちろん、若い人が使っても問題のない言葉です。