この記事では、「惣領」と「棟梁」の違いを分かりやすく説明していきます。
「惣領」とは?
「惣領」は、親族関係や血縁関係により、実質その組織のトップであるもののことです。
つまりは、王制がある国においては、血縁関係により、実質的な王であるものが、「惣領」になります。
「惣領」の定義は、必ず血縁関係や親族であるという関係性がなければ成立せず、企業においても親族経営や血縁者が実質トップになる風習を採用しているのであれば「惣領」になり、企業を納めることができるのは親族または、血縁者です。
逆を返せば、この「惣領」という考え方は危い部分もあり、親族同士で争うことの他、血縁者同士で争いを行い、後継者同士で争いに発展しやすいです。
特に、企業でも親族どうして経営権を争い抗争に発展するためあまり良い考え方でないと言えます。
「棟梁」とは?
「棟梁」は会社などの一つの巨大な組織の中のグループのトップです。
このグループという物はいくつも存在しているため、その中の一人が「棟梁」になります。
その為、「棟梁」はグループに一人存在しますが、別のグループにも存在していますので実質一人以上存在しても構わないです。
例えば、グループが10あった場合、「棟梁」も10人いても差し支えはありません。
なお、「棟梁」は血縁関係者でなくてもグループ内のリーダーに選ばれれば誰でもなれる人物です。
「惣領」と「棟梁」の違い
「惣領」と「棟梁」の違いは、血縁関係による実質のトップであるか、実力などが認められグループ内のトップであるとするかです。
実は、「惣領」は、実力でその企業や国などのトップになったのではありません。
その為、実力がなくとも、国や企業を動かすだけの力を持ちます。
しかし、「棟梁」はグループ内での実質のトップで実力が認められるか、抽選などで選ばれるため、実力を持っている人物がいることが大きいです。
その為、「棟梁」に求められるものは、グループを管理し、業務を遂行させる能力になり、「惣領」との違いは実力者でなければ務まらない点になります。
なお、言葉が悪くなりますが、「惣領」は実力不足でも務まり、下のものが優れていれば会社であれば会社は機能し、国も同様です。
まとめ
「惣領」と「棟梁」の違いは、血縁関係で選ばれた最高責任者であるか、実力が認められ、グループ内の最高責任者であるかです。
「惣領」においては、実力が関係ない分、下のもの、つまり企業であれば、社長よりも下の人物が仕事ができれば企業は機能しますが、「棟梁」となると「棟梁」の実力が不足した場合、会社であればグループを統括できないため、会社の機能がマヒします。
その為、会社という枠組みにおいては、「棟梁」の存在の方が大きな存在であると言ってもよく、「惣領」は単に血縁者で最高責任者になっている分、実力がなくとも務まるのです。
もちろん、実力がある、「惣領」であればなお企業においてはより良い、企業を作り出せますので実力がある「惣領」が企業や国のトップであれば安泰です。