フォーマルな席でおしゃべりを楽しんでいるとき、愛息や愛娘という改まった言葉をつかう場合もあります。
読み方が少し難しいと感じてしまう言葉ですが、どのような意味が込められているのでしょうか。
この記事では、「愛息」と「愛娘」の違いを分かりやすく説明していきます。
「愛息」とは?
愛息(あいそく)とは、可愛がっている男の子のことを指します。
年齢に細かな決まりはないので、10歳の息子さんのことを愛息という場合もあれば、成人して大人になった20歳の息子さんのことを愛息というケースもあります。
また通常は「自分の子ども」を指しますが、ときによっては「他人の子ども」のことも親しみを込めて愛息と呼ぶこともあります。
愛という言葉を聴くと恋愛関係をイメージしてしまうのですが、この場合の愛は親から子どもに対する海のような愛情をあらわします。
目の中に入れても痛くない、文字通り可愛くて可愛くて仕方がない様子がうかんできます。
他人のお子さんに対して使う場合は「家族が円満で親子関係も良好であること」を、ひとつの例えとして使う場合が多いです。
親の愛を一心に受けて、すこやかに活躍しているお子さんのことを褒める場合につかいます。
「愛娘」とは?
また愛娘(まなむすめ)は、可愛がっている女の子のことを指します。
こちらも使われる年齢に制限はないので、大学生のように大きくなったお子さんに対しても愛娘という言い方をします。
一般的には「自分の子ども」に対して使いますが「よその子ども」に対しても可愛いという気持ちをこめて、愛娘の言葉を用いることがあります。
ちなみに愛娘とよく似た言葉には、愛嬢(あいじょう)があります。
意味は愛娘と同じですが、愛嬢は愛息と対にして使う言葉になります。
頭の片隅に抑えておくと良いでしょう。
親の愛情をたっぷり受けた、愛くるしい女性に対しても用います。
「愛息」と「愛娘」の違い
結婚式のスピーチなどでもよく使われる愛息と愛娘。
フォーマルなシーンで恥をかかないためにも「愛息」と「愛娘」の違いを分かりやすく解説します。
・愛息は男の子、愛娘は女の子
愛息は男のお子さんのこと、愛娘は女のお子さんのことを指しています。
シンプルに言うなら息子さんが愛息、娘さんが愛娘になります。
そのため女性のことを愛息と言ったり、男性のことを愛娘と例えたりするのは明らかな間違いになります。
結婚式で面識のない家族について話す場合は、こうしたミスがないように主催者の家族構成をあらかじめ抑えておくことがおすすめです。
まとめ
大人同士の会話やフォーマルな席などで、よく耳にする愛息と愛娘。
愛息は息子のこと、愛娘は娘のことを指しています。
自分の子どもに対して使う場合もありますが、よそのお子さんに対して用いることもあります。
目上の方の間では昔から使われてきた言葉ですが、思わぬ場所で恥ずかしい思いをしないためにも「漢字の読み方」もふまえて抑えておくことがおすすめです。