この記事では、「慢心」と「過信」の違いを分かりやすく説明していきます。
「慢心」とは?
「慢心」の意味は以下の通りです。
1つ目は「おごり高ぶる様子」で、自分を高く評価してうぬぼれている状態を言います。
2つ目は「自慢する気持ち」という意味で、他人に対して自分は優れいているという言動を取る様子を言います。
「慢心」は仏教用語で、「煩悩」の1つである「慢」から作られた言葉と言われています。
「慢」には「驕る(おごる)」という意味があり、その様な心を「煩悩」と述べたことが由来です。
「慢心」の使い方
「慢心」は「おごり高ぶる様子」「自慢する気持ち」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「慢心する・した」と使ったり、副詞として「慢心して」と使ったりします。
基本的に、自己評価が高く、うぬぼれている人に対して使われる言葉です。
気持ちがおごり高ぶると、他人を見下した態度を取る様になり、更には努力を怠り失敗につながるという、悪い意味で使われることが多くなります。
「過信」とは?
「過信」の意味は以下の通りです。
1つ目は「人やものごとを信頼し過ぎること」という意味で、人やものごとにのめり込んでしまい、正しい判断力を失って信頼し過ぎてしまうことを言います。
2つ目は「自信を持ちすぎること」という意味で、自分やあるものに対して「絶対大丈夫」と強く信じ込んでしまうことを言います。
上記に共通するのは「実際よりも実力を高いと思い込む」という意味です。
「過信」の使い方
「過信」は「人やものごとを信頼し過ぎること」「自信を持ちすぎること」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「過信する・した」「過信される・された」と使われたり、副詞として「過信して」と使われたりします。
基本的に、本来の実力よりも高いと思い込み、信頼し過ぎる時に使われる言葉です。
自分やあるものへの評価が高過ぎると、正しい判断ができなくなり、無謀な挑戦をしてしまい失敗につながるという、こちらも悪い意味で使われることが多くなります。
「慢心」と「過信」の違い
「慢心」は「自己評価が高く、うぬぼれている様子」という意味です。
「過信」は「本来の実力よりも高いと思い込み、信頼し過ぎる様子」という意味です。
「慢心」の例文
・『彼は過去の成功に慢心して努力を怠った』
・『彼は部長になって慢心している』
・『全国大会で優勝してからチームが慢心している』
・『今回のミスは慢心からくる気の緩みが原因だ』
「過信」の例文
・『彼女は自分の実力を過信して大失敗をした』
・『この会社は社員の体力を過信しているブラック企業だ』
・『彼はある商品を過信し過ぎてマルチ商法にはまってしまった』
・『あまり自分の語学力を過信しない方がいいよ』
まとめ
今回は「慢心」と「過信」について紹介しました。
「慢心」は「うぬぼれること」、「過信」は「信頼し過ぎること」と覚えておきましょう。