この記事では、「懐かしい」と「恋しい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「懐かしい」とは?
「懐かしい」は、昔を思い出すことで今現在の状況に鑑みた際、以前の状態の方が良かったや以前の状態の方が心をひくものがあるということです。
逆に「懐かしい」は、昔のことでなければ成立せず、今現在や未来の物を「懐かしい」というのは間違った文法で、「懐かしい」は今現在から過去でないとならず、過去から過去を振り返るのも誤りになります。
「恋しい」とは?
「恋しい」は、現在に過去などは関係なくそのものに愛着があることです。
「懐かしい」、現在から過去ですが、「恋しい」は別に過去から現在を遡ることも可能で、昔から比べると今現在の方が愛着がある物があれば言葉は成立します。
「懐かしい」と「恋しい」の違い
「懐かしい」と「恋しい」の違いは、状況の変化による心情を表す場合、「懐かしい」は、現在から過去を思い出し、昔の方に心を惹かれますが、「恋しい」は、心が引かれる過程は、現在だろうと過去だろうと関係なく、想像できる物であれば、なんでも心を惹かれたというこができるという違いがあります。
「懐かしい」の例文
・『懐かしいブリキのおもちゃ』
この言葉は、今から見て昔のブリキのおもちゃに対して心を惹かれるという例です。
「懐かしい」は現在から過去において心を惹かれることなのでこの例は、心が惹かれる対象はブリキのおもちゃです。
・『熱かしいクリームソーダ』
この言葉は、絶滅危惧種であると言われているクリームソーダという飲み物で昭和の飲み物です。
この言葉は、令和の今においては昔の飲料であるが心を惹かれる飲み物で今現在でも昭和のイメージのまま提供しているお店も存在する飲み物になります。
「恋しい」の例文
・『昔の自動車のデザインが恋しい』 この例は、今でいう旧車という車のデザインの方が愛着があるという例です。
「恋しい」は、愛着があることや心をひく物でないと成立せず、この場合、旧車の自動車がその心を惹く対象となっています。
・『彼女が恋しい』 この言葉は、彼女という存在に対して、愛情がまだあることで今であろうと過去の話であろうと関係なく、彼女の存在に愛着があることを意味します。
まとめ
「懐かしい」と「恋しい」の違いは、対象となる存在がいる際、どうであるかです。
「懐かしい」は、心を惹かれることですが、対象は今より昔でないと成立しません。
一方、「恋しい」はいわば好きであるという感情の表現であるが故、時代構成はいわばどうでもよく、過去の話だろうが今現在進行形だろうが、想像できうる範囲であれば「恋しい」が成立します。
逆に想像できない物、例えば未来の物については、「懐かしい」や「恋しい」は成立せず、その理由は、自らが体験をしていないが故結論としてどうであるかを述べることができないのです。
その為、「懐かしい」と「恋しい」は自分の体験談からどうであるかを述べたものになります。