「懸念」と「心配」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「懸念」と「心配」の違いとは?違い

この記事では、「懸念」「心配」の違いを分かりやすく説明していきます。

「懸念」とは?

「懸念」「けねん」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「気にかかって不安に思うこと」という意味で、あるものごとが気にかかり、心から離れない様子を言います。

2つ目は「仏教用語で、一つのことに精神を集中させること」という意味です。

3つ目は「あることに執着すること」という意味で、一つのものごとにこだわる様子を言います。

上記に共通するのは「気に掛ける」という意味です。

「懸」「かける」とも読み「心にかける」という意味、「念」「一途に思いを込める」という意味、「懸念」「一途に心にかけること」になります。


「懸念」の使い方

「懸念」「気にかかって不安に思うこと」「仏教用語で、一つのことに精神を集中させること」「あることに執着すること」という意味で使われます。

名詞として動詞を伴い「懸念する・した」「懸念している・していた」と使われたり、副詞として「懸念して」と使われたりします。

基本的に、やや堅苦しい場面で気にかかって不安に思うことを表す言葉です。


「心配」とは?

「心配」「しんぱい」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「ものごとの将来が気になり、心から離れない様子」という意味で、あることがどうなるのか気になってしまい悩む様子をいいます。

2つ目は「気にかけて世話すること」という意味で、身の回りの面倒を見ることを言います。

上記に共通するのは「個人的に気にする」という意味です。

「心」「こころ」とも読み「気持ち」「精神」という意味、「配」「くばる」とも読み「注意を行き届かせる」という意味、「心配」「気持ちを行き届かせること」になります。

「心配」の使い方

「心配」「ものごとの将来が気になり、心から離れない様子」「気にかけて世話すること」という意味で使われます。

名詞・形容動詞として「心配だ・である」「心配する・した」と使われたり、形容詞として「心配な」と使われたり、副詞として「心配して」と使われたりします。

基本的に、日常的な場面で人が他のことを気に掛ける心情に対して使われる言葉です。

「懸念」と「心配」の違い

「懸念」「やや堅苦しい場面で気にかかって不安に思うこと」という意味です。

「心配」「日常的な場面で人が他のことを気に掛ける心情」という意味です。

「懸念」の例文

・『連休により更に感染が拡大することが懸念される』
・『部活動自粛により、子供たちの体力不足が懸念される』
・『記録的な冷夏により農作物が不作になることが懸念される』
・『地盤が緩んでいるために、少しの雨でも災害が起きることが懸念される

「心配」の例文

・『彼女が無事避難できたか心配です』
・『箱を落としてしまったので中身が割れていないか心配です』
・『彼女は人の心配をよそに海外旅行に出かけた』
・『母親が一人暮らしの娘を心配する』

まとめ

今回は「懸念」「心配」について紹介しました。

「懸念」「堅苦しい場面で気に掛けること」「心配」「日常的に気に掛けること」と覚えておきましょう。

違い
意味解説辞典