この記事では、「払えない」と「払わない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「払えない」とは?
「払えない」とは、どれだけ考えても、努力しても、お金を捻出することができず、必要なお金を支払うことができない状態を意味します。
払わないといけないとわかっていても、払うことができない状態を意味し、多くの場合、「払えない」状態にある人には悪気はなく、様々な理由で支払うことができない人がほとんどです。
例えば、急に仕事を失ってしまった、急に給与が減ってしまった、病気をしてしまった、などといった事情で支払う必要があるものに対し、支払わなければいけないという気持ちがありながら、支払うことができない状況を「払えない」と言います。
「払えない」の使い方
何らかの事情で支払い義務を怠っている状況を示す言葉となる「払えない」。
そのため、生活費が払えない、家賃が払えない、税金が払えない、代金が払えない、電気代が払えない、など、何らかの料金に対しどうしても支払うことができない際に「払えない」を使用することになります。
「払わない」とは?
「払わない」とは、支払うだけのお金を持っているものの支払わない行為を意味します。
「払えない」とは異なり、支払うだけのお金を持っているにもかかわらず、何らかの理由で支払わない行為を示し、この場合、悪意的に支払わないといった意味も強くなります。
どんな事情であれ、支払う必要があるお金に対し「払わない」という選択肢はありません。
それにもかかわらず、わざと「払わない」ということは、悪意でしかないと言えるのです。
「払わない」の使い方
支払うだけのお金を持っているにもかかわらず、何らかの事情で支払わない行為を意味する「払わない」。
そんな、「払わない」の使い方としては、税金を払わない、家賃を払わない、などといった使い方のほか、「払わない」人といった使い方も多く、運賃を払わない人、注意を払わない人、料金を払わない人、罰金を払わない人、などとなります。
「払えない」と「払わない」の違い
以上のように「払えない」と「払わない」において、まずは、悪意の有無が大きく関係していることがわかってきます。
「払えない」人の場合、払いたい気持ちはありながらもお金がないといった理由などで「払えない」状況にあると言え悪意がない場合がほとんどです。
一方、「払わない」人の場合、払うだけのお金がありながら、何らかの理由で意図的に「払わない」状況にあるため、悪意がある場合も少なくありません。
「払えない」の例文
・『急に給与カットになってしまいローンが払えない状況に陥ってしまいました。』
・『どれだけ工面しても、あと少しの費用が払えない。』
・『子供の学費がどうしても、払えない。』
・『旅費を払えないので、今回の旅行はあきらめます。』
「払わない」の例文
・『納得できないので、罰金を払わないつもりです。』
・『彼は常に注意を払わないので、心配で仕方がありません。』
・『お金を払わない客はお断りです。』
・『家賃を払わない人には出て行ってもらいます。』
まとめ
「払えない」、「払わない」には、同じお金を支払うことができない状況でも、その中身に大きな違いがあります。
その中身をよく考え、その人の今の状態を知ることも大切です。