「抄訳」と「翻訳」の違いとは?分かりやすく解釈

「抄訳」と「翻訳」の違い違い

この記事では、「抄訳」「翻訳」の違いを分かりやすく説明していきます。

「抄訳」とは?

原文のところどころを抜き出し、ある言語を別の言語の同じ意味の言葉に置き換えること。

また、その訳文です。

ここに1枚の紙があります。

その紙には英文がずらずらと書かれています。

この文の中からところどころを抜き出して、日本語に置き換えました。

これが「抄訳」の意味するものです。

英語から日本語に置き換えることだけでなく、他の言語についてもいうことができます。

どのような言語であっても、ある言語から別のある言語の同じ意味の言葉に置き換えることで、それが原文のところどころである場合を「抄訳」といいます。

全文を別の言語に置き換えた場合は、全訳や完訳といいます。

これらは、ある言語で書かれているすべての文章を別の言語の同じ意味の言葉に置き換えたものです。

抜けているところがあったり、省略しているところがあったりはしません。


「抄訳」の使い方

原文のところどころを、ある言語から別の言語に置き換えることを指して使用します。

置き換える部分がところどころの場合にだけいいます。


「翻訳」とは?

「翻訳」には3つの意味があります。

1つめは、ある言語で書かれた文章を別の言語に置き換えることです。

海外で出版された本が日本の多くの読者に向けて出版されるとき、この作業が行われます。

たとえば、英語で書かれている書物を日本語にすることです。

英語を日本語に置き換えています。

英語から日本語以外のことについてもいうことができます。

書物以外のことでも、この行為が行われます。

2つめの意味は、符号、わかりにくい表現、専門的な言葉などを、一般的な言葉に直すことです。

専門用語は一般の人にとってはわかりにくいです。

専門用語は他の表現方法もでき、わかりやすい他の表現にすることを「翻訳」といいます。

3つめは、細胞質内のリボソーム上で、運搬RNAが伝令RNAの遺伝情報としての塩基配列を読み取り、それに対応するアミノ酸を運んでタンパク質を合成する過程です。

「翻訳」の使い方

ある言語で書かれた文章を別の言語に置き換えることを指して使用する場合が多いです。

「抄訳」と「翻訳」の違い

文章で、ある言語から別の言語に置き換えるという点が共通しています。

「抄訳」はその行為が原文のところどころだけである場合をいいます。

「翻訳」は原文のところどころの場合も、全部の場合もいいます。

「抄訳」の例文

・『抄訳した文章です』
・『抄訳をお願いします』
・『抄訳の児童文学』
・『抄訳されたものを読む』

「翻訳」の例文

・『翻訳を依頼する』
・『翻訳された書籍を読む』
・『早く翻訳された本が発売されるといいな』
・『翻訳を担当する』

まとめ

どちらの言葉も、ある言語で書かれたものを別の言語の同じ意味の言葉に変えることを意味しています。

その行為が原文のところどころである場合は、「抄訳」といいます。

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