この記事では、「拍車をかける」の意味を分かりやすく説明していきます。
「拍車をかける」とは?意味
物事の進行をいっそう速めることです。
拍車とは、乗馬靴に取り付ける金具のことです。
乗馬をするときには、それ専用の靴を履きます。
乗馬をしているシーンをテレビなどで見たことがある人は、乗馬靴がどのようなものか、ある程度イメージできると思います。
スニーカーやサンダルなどを履いて乗馬をすることは、一般的にはありません。
乗馬靴のかかとの上のあたりには、拍車置きと呼ばれる突起があり、この部分に拍車を取り付けられるようになっています。
拍車はアルファベットのUのような形をしていて、Uのカーブの部分にでっぱりのようなものがあります。
Uの形の部分は乗馬靴のかかとに取り付けられるようになっており、でっぱりの部分は馬の腹に刺激を与えられるようになっています。
でっぱり部分で馬を傷つけないように歯車が装着されています。
このような器具で馬を刺激すると、馬がよりいっそう速く走るようになります。
そのことから、物事の進行をいっそう速めるという意味になります。
「拍車をかける」の概要
拍車という道具で馬を刺激し、馬の進行速度を上げることからきている言葉です。
拍車と呼ばれる道具で馬の腹を蹴ると、馬がいっそう速く走ります。
その意味から、「拍車をかける」は、物事の進行をいっそう速めるという意味になります。
乗馬体験などで初心者が馬に乗るときには、拍車は使わないことが一般的です。
拍車は馬に指示を出すために使われる道具です。
初心者は馬に乗るだけでも大変で、拍車をうまく使って指示を出すことが難しいです。
そのため、乗馬体験などでは拍車は使用しないのです。
中級以上の人は拍車を使用することがあります。
うまく馬の腹に当てることで、馬が速く走ってくれます。
しかし、やみくもに使っていると馬が速く走らなくなることがあります。
薬の場合、強い効き目のものを長期的に使用していると、次第に効かなくなってくることがあります。
耐性ができてしまうのかもしれません。
馬もこれと似たようなもので、拍車にばかり頼っていると乗り心地が悪くなってきます。
「拍車をかける」と物事が速く進むかもしれません。
しかし、「拍車をかける」ことばかりしていると、次第にその効き目が悪くなり、物事の進行が悪くなることも考えられます。
「拍車をかける」の言葉の使い方や使われ方
物事を速く進めて欲しいときに使われる言葉です。
「動脈硬化の進行に拍車をかける」のように、進んで欲しくないことが進むことにも使用されます。
よりいっそう速まることを指しています。
「拍車をかける」の類語や言いかえ
似たような言葉に「発破を掛ける」があります。
強い言葉で激励をしたり、気持ちに勢いを出させたりすることです。
まとめ
「拍車をかける」とは、乗馬で使う拍車からきている言葉です。
物事の進行が速まることを意味しています。