この記事では、「拙いものですが」の意味を分かりやすく説明していきます。
「拙いものですが」とは?意味
「拙いものですが」の「拙い」の読みは「つたない」で、意味は「物事に巧みでないこと」を指します。
一般的には謙遜して使う言葉です。
従って「拙いものですが」は、「大した事のないものですが」と謙遜して表現する意味となります。
「拙いものですが」の概要
この慣用句における「もの」は「者」を指す場合でも「物」指す場合でも、使えます。
「拙いものですが」が「拙い者ですが」の表記の意味として、ビジネス会話等で使われる場合には「自分はそれほど仕事の能力は高くありませんが」と自分を謙遜して表現する意味となります。
また「拙いものですが」が「拙い物ですが」との表記の意味で使われる場合には、自分の作品や文章を指して「それほど大したものではありませんが」と、こちらも謙遜して表現する意味となります。
また前項で、「拙い」の読みは「つたない」だと記しましたが、実はもう一つの読み方として「まずい」と言う読み方もあります。
この読みの場合にも、意味は「つたない」と同じで、「物事が劣っている」と言う意味です。
もちろん、ここでの「まずい」は美味しくない意味の「不味い」とは全く異なる言葉です。
「拙いものですが」の言葉の使い方や使われ方
「拙いものですが」は、「もの」が「物」の場合なら、『この私が書いた文章は拙い物ですが、ご一読いただけば幸いです。』や『このお皿は陶芸を始めてまだ日の浅い私が作った拙い物ですが、いかがでしょうか?』の様に使われます。
「拙い」は「巧みでない事や技術力がない」という意味なので、技術力を要することをダイレクトに修飾して、先の例では『これは私が書いた拙い文章ですが、、、、。』や『これは陶芸を始めてまだ日の浅い私が作った拙いお皿ですが、、、、。』
また「拙いものですが」は、「もの」が「者」の場合なら、『私はまだ入社3年目で拙い者ですが、私の意見としては、、、、。』や『彼はまだまだ拙い者ですが、どうぞお引き立て頂けば幸いです。』の様に使われます。
ちなみに「拙い」の使い方として、「拙い知識」や「拙い経験」の表現を見聞きする事も少なくありません。
しかし、先にも記した様に「拙い」は「巧みでない事や技術力がない」という意味なので、技術力を要することをダイレクトに修飾すべきであり、「知識」や「経験」は巧みである事や技術力が必要なものではないので、本来は間違った使い方だと言えます。
ただ、誤用であっても、一般的にしばしば使われており、余り違和感を感じるものでもありません。
「拙いものですが」の類語や言いかえ
「拙い」の類語としては、「下手」や「稚拙」や「まずい」等が挙げられます。
従って「拙いものですが」の言い換えとしては、「下手なものですが」や「稚拙なものですが」や「まずいものですが」等となります。
まとめ
「拙い」の読みは「つたない」で、意味は「物事に巧みでないこと」を指します。
従って「拙いものですが」は、「大した事のないものですが」と謙遜して表現する意味となります。
この慣用句における「もの」は「者」を指す場合でも「物」指す場合でも使えます。