「排除」と「除外」の違いとは?分かりやすく解釈

「排除」と「除外」の違いとは?違い

この記事では、「排除」「除外」の違いを分かりやすく説明していきます。

「排除」とは?

いらないものとして取り去ることです。

そこからなくすという意味合いがあります。

「排」はおしのける、しりぞける、「除」はのぞく、とりさる、はらうという意味を持つ漢字です。

押しのけるとは無理に去らせること、退けるとは、遠ざけることや、受け入れないことをいいます。

ある人は病気がきっかけで、健康に非常に注意をするようになりました。

これまでは、体に悪いといわれているものを平気で食べていたのですが、健康を気遣うようになってからは、そういったものを食べないようにすることにしました。

この人の家には、以前食べていた健康によくないものが残っています。

家にあってもいらないし、あると食べてしまう可能性があるので、家から取り去ることにしました。

これを「不健康な食品を排除する」ということができます。


「排除」の使い方

いらないものとして取り去ることを指して使用します。

食卓から取り去る、体内部から取り去るなど、そこからなくすことをいいます。


「除外」とは?

対象の範囲に入らないものとしてのぞくことです。

「外」には、のぞく、はずれる、とおざけるという意味があります。

路上に駐車をすることは法律で禁止されています。

しかし、警察車両はこれにあてはまりません。

事故の調査や交通違反の取り締まりなどの際、駐車場を探していては犯人に逃げられてしまうことでしょう。

調査や取り締まりなどの理由がある場合には、駐車違反にはならないのです。

これは「規則から除外されている」といえます。

規則という範囲に入らないので、そこから除くという意味です。

「除外」の使い方

対象となる範囲から取り除くという意味で使用をします。

対象範囲の条件にあわないなどの理由で、そこからなくすことをいいます。

「排除」と「除外」の違い

取り除くという意味が似ている2つの言葉ですが、意味合いが異なります。

前者は、いらないものとして取り除くことをいいます。

たとえば、プラスチック製品を生活から無理にでも取り除くといったものです。

後者は、範囲にあてはまらないとして取り除くことをいいます。

たとえば、キャンペーンの対象ではないといったことです。

「排除」の例文

・『キッチンから不用品を排除する』
・『すぐにでも排除すべきだ』
・『悪いものをできるだけ排除するように努める』
・『危険な成分を排除する』

「除外」の例文

・『その可能性は除外してもよいだろう』
・『一部地域では除外されます』
・『紹介しているのは期間限定商品を除外したものです』
・『この製品は10%引き対象商品から除外されています』

まとめ

取り除くという意味が似ている2つの言葉ですが、一方はいらないものとして取り去ること、もう一方は対象の範囲に入らないものとして取り除くことを意味しており、意味合いが異なります。

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