この記事では、電気用語の「接触不良」の意味を分かりやすく説明していきます。
「接触不良」とは?意味
「接触不良」の読みは「せっしょくふりょう」で、「コンセントやコネクタ等の金属の圧接によって通電をする機能に異常が生じ、正しく通電されない状態となり不具合が生じること」を意味する言葉です。
「接触不良」の概要
「接触不良」は「接触」と「不良」の熟語で構成される四字熟語で、電気用語が広く一般的になった言葉です。
まず「接触」は辞書には「近づいて触れること」と「他の人と交渉をもつこと」の二つの意味が記載されています。
「接触不良」では一つ目の意味で使われています。
また「不良」の方は、辞書には「質・状態などが良くないこと」と「 品行・性質が良くないこと」と記載されており、「接触不良」は質や状態に関する前者の意味で使われています。
従ってこの二つの熟語の意味をつなげると、「接触不良」の文字通りの意味としては、「近づいて触れると言う質や状態などが良くないこと」となります。
この概念が電気用語として使われ、「コンセントやコネクタ等の金属の圧接によって通電をする機能に異常が生じ、正しく通電されない状態となり不具合が生じること」を意味する四字熟語となったのです。
一般的に、電子・電気製品等の回路は、プリント基板の銅箔に、はんだ付けで半導体部品や一般部品の端子が接合されて、電気的な接合をすることで構成されています。
従って、こうしたプリント基板上の半田付けによる接合部では、「接触不良」が生じることはありません。
しかし電子・電気機器を動かすには、必ず電力が必要で、この電力は電源コードをコンセントにさして得るか、乾電池を機器内の所定の場所に挿入するか、内部にあるバッテリーにコネクタを通じて充電する等により、確保する必要があります。
こうした場合に、通電は金属と金属を強く接触させることで、必要な時にだけ通電が確保できる様になっており、こうした部位ではいくつかの原因で不具合が生じ、正常に通電されない状態が起きることがあるのです。
これが「接触不良」と言われる現象です。
この「接触不良」は異物の付着や、金属の摩耗や、金属表面の酸化・腐食や、コンセントやコネクタと銅線のはんだ付け接合部の劣化などが原因で発生するのが一般的です。
コンセント等で、ゴミなどが原因で「接触不良」が発生しているに、対処せずに使い続けると、発火することもあります。
従って、「接触不良」だと安易に考えるのではなく、必要に応じて専門家に修理依頼するなどの対策が必要です。
「接触不良」の言葉の使い方や使われ方
「接触不良」の言葉は、以下の例文のように使われます。
・『スマホの充電トラブルの多くは、本体と充電器をつなぐコネクタ部の接触不良が原因です』
・『テレビのコンセントの周辺に綿埃が積もっており、掃除しないと接触不良で発火の恐れもある』
・『小さな子供はおもちゃの扱いが乱暴なため、電池ボックスの電極と電池の接触不良が起きることが多いものです』
「接触不良」の類語や言い換え
「接触不良」は「通電不良」や「接触不具合」や「通電不具合」などと言い換えることが出来ます。
まとめ
「接触不良」とは、「コンセントやコネクタ等の金属の圧接によって通電をする機能に異常が生じ、正しく通電されない状態となり不具合が生じること」を意味する言葉です。