「推理」と「推論」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「推理」と「推論」の違い違い

世の中には同じ漢字が使われているのに、意味がまったく異なる用語もあります。

この記事では、「推理」「推論」の違いを分かりやすく説明していきます。

あいまいな記憶を整理して、国語の力を養っていきましょう。

「推理」とは?

推理とは「~だろう」と仮定すること。

今わかっていることを整理して、見当をつけていくことです。

推理のつく言葉に推理小説がありますが、推理小説の醍醐味は事実をひろって犯人を見つけていくこと。

書かれている事柄から、真実を探し出していくことです。

推理の「推」には見定める・推し量るという意味があります。

また「理」には処理する・まとめるという意味があります。

つまり推理という言葉は、事実を見定めて情報を処理していくということ。

思っていたよりも、論理的な言葉なのです。

正しく推理していくためには、物事をただしく見る力が必要になります。

自分の主観を捨てて、事実だけを客観的に拾い集めていく作業も求められます。


「推論」とは?

推論とは実際に起こったことから、まだ知られていないことを論ずることです。

ある実験をおこない、その結果から分かったことを述べる時につかいます。

また推論はSPIという、就活生が受ける適性検査でも積極的にもちいられています。

この場合の推論では、いくつかの短い文章がはじめに出されます。

そして文章から導き出される、正しい答えはどれか問われます。

与えられた情報の中から、真実を見つけ出す作業が「推論」です。

書かれていないこと、分かっていないことをはじき出し、分かっていることから「結論」を組み立てていく作業が推論になります。

推論は情報を処理していくときに求められる力なので、中高生の数学はもちろんのこと、就職試験でもよく問われるスキルになっています。


「推理」と「推論」の違い

どちらも「推」という漢字がはいっているので、間違えやすい言葉です。

「推理」「推論」の違いを、分かりやすく解説します。

・SPIに出るのは推論

どちらも事実を整理して、真実を見つけ出す作業のことです。

とてもよく似ている表現になりますが、SPIなどの就活試験で問われるのは推論です。

推論は同じ分野でもある「論証の問題」とセットで出ることが多いです。

推論の問題では、いくつか文章がヒントとして出されます。

ウソか本当か見分けるもの。

平均を求めるもの。

ランキングを付けるもの。

比率を探していくもの。

推論では、複数の事実からこれらの答えを導き出すよう、論理的な問題が出されます。

「推理」も同じように情報を整理して結論づける作業ですが、入社テストや数学のテストでは問われない内容なので留意しておきましょう。

まとめ

「推理」「推論」の違いを、分かりやすくお伝えしました。

どちらも「推」がつく語句になります。

推理が推理小説・推理探偵などミステリーもので使われるのに対して、推論は入社試験のSPI問題でよく出されるジャンルとなります。

カテゴリーが少し異なっているので、注意しておきましょう。

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