「換気」と「排気」の違いとは?分かりやすく解釈

「換気」と「排気」の違いとは?違い

この記事では、「換気」「排気」の違いを分かりやすく説明していきます。

「換気」とは?

内部の空気を外に出して、外の新鮮な空気を入れることです。

部屋の「換気」で考えてみます。

部屋を「換気」するためには窓を開けます。

窓を開けることで、室内の空気が外にでていきます。

チューブのような柔らかな素材を使用している容器なら、外に空気を出すだけということが可能です。

外に空気が出た分の容積が減り、容器が凹みます。

しかし、家の場合は空気が出た分、壁が凹むということはないので、こうはできません。

そのため、外に空気が出た分、家の中には外にあった空気が入ってきます。

こうして、建物の内側の空気を外部の新鮮な空気と入れ替えることができます。

これが「換気」です。


「換気」の使い方

建物、自動車、電車などの内側の空気を外にある新鮮な空気と入れ替えることを指して使用する言葉です。

空気が出るだけでなく、出るとともに入ってくる場合をいいます。


「排気」とは?

「排気」には2つの意味があります。

ひとつは、容器や建物などの内側にある空気を外に除去することです。

換気扇をまわすと、建物の内側にある空気が外に出ていきます。

こういった、空気が外に出すことを指しています。

もう一つの意味は、熱機関で必要のなくなった燃焼ガスなどの気体を外に出すことです。

ガソリンを使って走る自動車は、ガソリンを着火させることで動きます。

ガソリンが着火したときにはガスが発生をします。

このガスは不要なもので、排気管を通して自動車の外に出されます。

自動車でいえばこのガスを出すことが「排気」で、出されたガスを「排気ガス」といいます。

「排気」の使い方

燃焼ガスなどを外に出すという意味で使用されています。

外に出すことを指しており、空気を取り入れることではありません。

「換気」と「排気」の違い

内側の空気を外側に出すという意味が似ていますが、それぞれの言葉が指しているものはやや異なります。

「換気」は内側の空気を出して、外側の新鮮な空気を取り入れることです。

空気を取り入れる意味も含まれています。

「排気」は空気や燃焼ガスなどを外に出すことです。

取り入れるという意味は含まれていません。

また、どちらの言葉も外に出すものは気体で、液体や固体を出すことを指しているのではないです。

「換気」の例文

・『換気を十分にする』
・『窓を開けて換気をする』
・『換気をしていたら寒くなった』
・『料理をするときには換気をする』

「排気」の例文

・『排気するガスの量が抑えられている』
・『排気量が多くなっている』
・『排気するときの音が気になる』
・『排気を浴びないようにする』

まとめ

建物などの内側にある空気を外に出すという意味が似ている言葉ですが、「換気」には新鮮な空気を取り入れるという意味も含まれるのに対し、「排気」には空気を取り入れるという意味が含まれていない点に違いがあります。

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