この記事では、「教養」と「見識」の違いを分かりやすく説明していきます。
「教養」とは?
教養とは、きょうようという読み方をする言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば直ぐに理解出来ますが、おしえとかおしえるといった意味を持つ教の文字に、精神的な糧を得て立派に育てるといった意味がある養の文字を付け足す事で誕生した言葉となっています。
そのため教養は、教え育てるとか学問や幅広い知識等を通して得られる創造性や物事に対する理解力を表すのです。
「教養」の使い方
教養は、学問等で得た知識を深く理解して日常生活で応用出来る様に昇華させたといった意味を表す際に使われる言葉となっています。
なので、教養がある、という表現で活用可能な正しい知識量を多く持った人という意味を表す事が可能です。
反対に、無教養、という言葉で正しく理解している知識量が少ない人といった意味合いを表現します。
「見識」とは?
見識とは、けんしきという読み方をすべき言葉です。
漢字で表記されたこの言葉を目にすれば明確な事ですが、みるとかみかた、考えを意味している見の漢字に、見分けるとか物事を区別して知るといった意味の識を加える事で成立した言葉となっています。
だからこそ見識は、物事を深く見通して本質をとらえるや優れた判断力を表すのです。
「見識」の使い方
見識は、物事の表面に惑わされずに深く見通す力という意味で使用される言葉となっています。
とある問題に対してきちんと情報収集した上で取捨選択する等しつつ、正しい判断を下して確かな考えを持つといった意味合いを示す言葉です。
具体的には、見識がある、とか、見識を高めるといった使い方を良く見掛ける事が出来ます。
「教養」と「見識」の違い
教養と見識は表記された文字を見比べれば、使用されている文字も読み方も全然違っている事に気付くはずです。
ですが、知識や判断力等に関連した言葉として使用されるため使い分けの際に意味合いがごっちゃになる人も少なくありません。
ちなみに教養は、学問等で得ただけでなく実際に用いて役立てる事が出来る知識といった意味合いを表す際に用いるべき言葉です。
一方の見識は、物事を深く見通した上での優れた判断力といった意味を示します。
「教養」の例文
・『彼が過ちを犯してしまった原因は、無教養さにあると私は考えます』
・『教養を身につけるにはまず、知識量を増やす必要があるのです』
「見識」の例文
・『このプロジェクトのリーダーには、もっと見識の高い人物を選ぶべきです』
・『彼はマーケティングに関して、確かな見識を持っています』
まとめ
2つの言葉は、使用されている文字も読み方も特に類似点は見当たりません。
ですが判断や知識といった言葉に関連して使用されており、混同してしまう人もいます。
もっとも教養は単純に覚えて得た知識ではなく、日常生活で活用出来る程に理解して高められた知識を表す言葉です。
対する見識は、物事の本質をとらえる様な優れた判断力を表す際に用いるべき言葉となっています。