「敷地」と「土地」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「敷地」と「土地」の違い違い

不動産関係でわかりにくい言葉として「敷地」「土地」があります。

どちらも普通に使う言葉ですがこのふたつにはどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「敷地」「土地」の違いについて解説します。

「敷地」とは?

「敷地」とは「建築物がたてられている土地」を指す言葉です。

建築物を作るには地面と接している部分が必須です。

建築物によって専有されている土地のことを不動産用語で「敷地」と表現します。

建築物には建物だけではなく庭や駐車場、塀や門扉など建物と一体となって全体を構成するすべてのものが含まれます。

法律的な定義では「敷地」「一の建築物又は用途上不可分の関係にある二以上の建築物のある一団の土地」と定義しています。

つまりある建築物単独で占めている土地もしくは母屋と離れなど実態としては別棟であるが用途上一体となっている建築物軍で湿られている土地」が法律の定める「敷地」になります。

「敷地」には様々な法律の制限が課せられるほか安全管理などの義務も発生します。

他人の敷地に許可無く侵入する行為は違法行為となります。


「敷地」の使い方

・規制により敷地いっぱいに住宅を建てることは禁止されている。

・敷地内に花壇を作る。

・住宅の新規建設時は隣家の敷地から1メートル以上の間隔を取るよう条例で義務付けられている。

・不審者が敷地内に侵入したという通報があった。


「土地」とは?

「土地」とは「表層の露出した地面」を指す言葉です。

大地や陸地などいわゆる地面を指す言葉が「土地」ですが、一般に「土地」という場合は「利用可能な一定の広さを持つ地所」ことを指します。

いわゆる不動産物件としての「土地」は農地や宅地など利用可能であることが前提となっています。

広義では「一定のエリア」という意味でも使われます。

川や池があったり丘や森がある広大なエリアをまるごと指して「土地」と表現することもあります。

「土地」の使い方

・新居建設のために土地を購入する。

・侵略者によって多くの土地が奪われた。

・投資目的で都心の土地を購入する。

・土地は広いが僻地過ぎて活用する術がない。

「敷地」と「土地」の違い

「敷地」「土地」の違いは「建築物の有無」です。

「敷地」が指しているのは「建築物によって専有されている土地」です。

住宅やビル、工場など種類は問いませんが何らかの建築物によって専有されていてその他の用途には使えない状態にある土地が「敷地」です。

建築物とは不可分であり一体として扱われます。

「土地」は我々が済む地球の大地そのものを指す言葉です。

それが地面であればすべてが「土地」に当たります。

建築物が専有している「敷地」も地球の大地なので「土地」の一種に当たります。

不動産業界では建築物とセットなのが「敷地」で、場所として活用できるのが「土地」と特別されています。

何か建築物がある状態でも「土地」であり、建物が全くない場合は「更地」と呼んでさらに区別しています。

まとめ

「敷地」「土地」は同じような意味に混同されがちですが全く異なるものを指しています。

不動産取引でふたつの違いを理解していないと大きな失敗につながりかねません。

トラブルを起こさないためにも言葉の意味をしっかり理解しておきましょう。

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