この記事では、「文明」と「文化」の違いを分かりやすく説明していきます。
「文明」とは?
「文明」とは、人知が進み世の中が開け、精神的、物質的に生活が豊かになることを意味します。
その中でも特に宗教や道徳、学問、芸術といった精神的な文化に対し発達や整備などが整うことを意味します。
簡単に言えば、「文明」は、人間の生活を豊かにするもの。
その中でも特に経済的、物質的であるということになります。
「文明」は、英語で「Civilization」です。
「文明」の使い方
世界は、様々な「文明」によって発展してきました。
教科書でも習う文明には、「エジプト文明」、「メソポタミア文明」などがあります。
また、「文明」を用いた言葉には、「古代文明」や「西洋文明」、「文明開化」などがあります。
「文化」とは?
人間の生活様式全体を意味する「文化」。
人の手で築き上げてきたものを意味し、それは、有形、無形を問いません。
この「文化」には、民族や地域、社会などによって固有の「文化」があり、学習によって伝習され、また、相互の交流によって発展してきました。
簡単に言えば、「文化」は、人間が作り出したすべてのものを意味し、その中でも特に精神的なものを意味するものとなります。
「文化」は、英語で「culture」です。
「文化」の使い方
国内外には、様々な「文化」が存在します。
「日本文化」や「西洋文化」、「ギリシャ文化」など地域名の入った「文化」はたくさんあります。
また、「文化」を用いた言葉には、「文化遺産」や「文化祭」、「文化活動」、「文化会館」、「文化財」などたくさんあります。
「文明」と「文化」の違い
「文明」と「文化」の違いは、第一に精神的なものなのか、それとも、物質的なものなのか、といったものとなります。
「文明」は生活を豊かにするための物質的なものを指し、「文化」は、人が作り出した中でも特に精神的なものを意味しています。
このことから、「文明」は、生活を豊かにするためのもの。
「文化」は心を豊かにするためのもの。
そう言った違いがあることがわかります。
「文明」の例文
・『私は、西洋文明に興味を持ち、それらの研究を行うことができる大学に進学しました。』
・『古代文明には、まだ、まだ、解明されていないことが多く非常に興味深いです。』
・『文明開化がなければ、今のような快適な暮らしはなかったと思う。』
・『日本は文明開化によって、着るものが着物から洋服へと大きく変化しました。』
「文化」の例文
・『高校生最後の文化祭がとても楽しみです。』
・『私の街には、重要文化財がいくつもあります。』
・『文化交流を目的とし、私は様々なボランティア活動を行っています。』
・『子供の頃から父の仕事の関係で、異文化交流が盛んな家で私は育ちました。』
まとめ
どちらも豊かな生活を送るためには必要不可欠なものであることは間違いありません。
その中でも、特に生活なのか、心なのか、といった違いが「文明」と「文化」に存在します。