全国には、色々なタイプの橋があります。
この記事では、「斜張橋」と「吊り橋」の違いを分かりやすく説明していきます。
構造の違いを知って、橋の知識を深めていきましょう。
「斜張橋」とは?
斜張橋(しゃちょうきょう)とは、斜めにケーブルを張ったブリッジのこと。
景観がとても美しいので、最近は色々な観光スポットで採用されています。
川が多い日本では、色々なデザインの橋があります。
よく見かけるのは桟橋やアーチ橋です。
そして「斜張橋」は平成にはいって、建設ラッシュが始まった橋。
横浜ベイブリッジや名古屋の名港トリトン、瀬戸内しまなみ海道の多々羅大橋なども「斜張橋」です。
斜張橋は橋の上に何本かの塔を建て、そこからケーブルを斜めに張ってつくられます。
力が分散されるので、大きくて頑丈な橋を建てられるメリットがあります。
白鳥が翼を広げているような、華奢で美しいラインも魅力的です。
「吊り橋」とは?
吊り橋(つりばし)とは、斜めに張ったケーブルから、さらにハンガーロープを吊るして固定した橋のこと。
歩くとユラユラ揺れるので、スリリングな体験ができます。
吊り橋の歴史は古く、日本最古のものはおよそ明治時代に作られたもの。
木とロープと網があれば、どこでも簡単に建設できます。
宮城県のやまびこ吊り橋、栃木県のもみじ谷大吊橋などは「空中散歩がたのしめる吊り橋」として話題をあつめています。
見るだけではなく「渡って楽しめる橋」が吊り橋なのです。
吊り橋はケーブルとコンクリートなど、頑丈な素材でつくられたタイプもあれば、丸太とロープなど、身近にある素材でつくられた橋もあります。
いずれも大人の冒険心をかきたてる、チャーミングな吊り橋です。
「斜張橋」と「吊り橋」の違い
よく似ている橋のため、区別が付きにくいです。
「斜張橋」と「吊り橋」の違いを、分かりやすく解説します。
・構造の違い
「斜張橋」と「吊り橋」は、どちらも同じように見えますが「仕組み」が少し異なっています。
「斜張橋」は橋の上に、空にのびるような巨大な柱を立てています。
その柱からブリッジに向けて、斜めにケーブルを張り巡らせているのが「斜張橋」です。
そして「吊り橋」は柱からケーブルを張り巡らせ、そのケーブルからハンガーロープを下ろしています。
つまり塔とケーブルで作っているのが「斜張橋」。
塔とケーブルとハンガーロープで作られたものが「吊り橋」です。
また小川や渓流にかけられた、コンパクトな木の橋も「吊り橋」と呼んでいます。
歴史が浅いのが「斜張橋」。
昔からあるのが「吊り橋」です。
まとめ
「斜張橋」と「吊り橋」の違いを分かりやすくお伝えいたしました。
どちらも日本の観光地でよく見かける、人気のブリッジです。
「斜張橋」は塔から斜めにケーブルを張った構造の橋。
「吊り橋」はケーブルからハンガーロープを垂らした橋です。
吊り橋は渓谷や小川などにある、木製の橋もふくまれます。
色々な橋の種類を知って、街歩きを楽しんでみてください。