この記事では、「斡旋」と「紹介」の違いを分かりやすく説明していきます。
「斡旋」とは?
「斡旋」は、対象者との両者に入り、物事を成立させることです。
例えば、就職を「斡旋」とした場合は、就職を願う者と、企業側の人員が欲しいと言う間に入り両者を成立させることが「斡旋」になります。
その為、どちらかがノーと言い両者の物事が成立しない場合、「斡旋」は成立しません。
つまり、「斡旋」は必ず両者が満足しなければならないのです。
「紹介」とは?
「紹介」は、対象となる人物の要求を聞き入れ、対象者の願いが叶うように第3者を割り当てることです。
つまり、「紹介」は、対象となる人物だけを満足させればよいので、満足させるべく割り当てた第3者側には満足感を与える必要性はないです。
「斡旋」と「紹介」の違い
「斡旋」と「紹介」の違いは、満足感を与えるものが異なります。
「斡旋」は、対象を受け入れる側も満足しないと「斡旋」にならず、対象者だけが満足した場合、「紹介」になります。
一方で「紹介」は、実のところ、成立においては対象者に第3者を割り当てるだけですので、割り当てた第3者について満足するかしないかについてはどうでもよいです。
「斡旋」の例文
・『職業を斡旋してもらう』
この例は、職業紹介所などで仕事を探している本人と仕事受け持つ事業者側の両者が満足できるよう取りまとめてもらうことを指します。
ただ、こうした事例はかなり珍しく、職業紹介所などでは、どちらか片方だけを満足させればよいという考えもあることから仕事を探す側と受け持つ側の両方を満足させるのは稀です。
「紹介」の例文
・『医師に治療に関して紹介状を書いてもらう』
この例は、担当の意志の治療では満足のいく結果にならなかったが故、別の意志を紹介してもらい、一応治療について満足を得た例です。
このケースでは、医師は満足のいく結果を得られていないように見えますが、実はそうではなく、医師も実は満足のいく結果を得ています。
それは、紹介状を書くことで報酬を得ることができる点で、あまり言いたくはないのですが、このケースでは、医師側は治療について第3者にまかせたうえで報酬を別途貰っているようなものです。
なお、あくまで、このように考えることも可能だというだけで、実際に治療についてあまり良い成果を出せなかった意志が紹介状を書くことを得であるとみているかどうかは医師によって異なります。
まとめ
「斡旋」と「紹介」の違いは、満足度の違いがあり、「斡旋」は両方が満足する必要があり、「紹介」は別にどちらか片方が満足する、もしくは両方とも満足しない場合でも成立します。
何故なら、「紹介」は、第3者に今ある事情を移行させるだけになるため、対象者を満足をさせるかどうかは別問題になるためです。
ですが、「斡旋」は必ず両方を満足させるが故、近年では、「職業斡旋所」という表記ではなく、「職業紹介所」と記載されるようになったのは、そうした理由からになります。