この記事では、「断続的」と「継続的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「断続的」とは?
途切れたり続いたりする様子を意味する「断続的」。
「断つ」、「続く」を繰り返す様子を意味する言葉となります。
同じような意味を持つ言葉には、途切れ途切れに起こったり、やんだりする、途中で切れながらも続くといった意味の「間欠的」。
間を置き途切れ途切れに起こることを意味する「散発的」。
連続しない様子を意味する「飛び飛び」や「途切れ途切れ」などとなります。
「断続的」の使い方
何が「断続的」に続いているのかを意味する使い方が多くなる「断続的」。
例えば、「断続的な痛み」や「断続的な雷雨」など、痛みが「断続的」に続く。
雨が「断続的」に降り続く、雷が「断続的」に鳴っている。
などといった意味で用いられます。
そのほか、待機時間が長い勤務形態を表す「断続的労働」。
食事を摂る時間を制限しダイエットを行う「断続的断食」などといった言葉もあります。
「継続的」とは?
以前から続いていることをそのまま続けること、そのまま続くことを意味する「継続的」。
継承する、受け継ぐ、といった意味もあり、「継ぐ」、「続ける」を繰り返す様子を意味する言葉となります。
同じような意味を持つ言葉には、「連続」や「永続」などがあります。
「継続的」の使い方
何が「継続的」に続いているのかを意味する使い方が多くなる「継続的」。
例えば、「継続的な発展」、「継続的なリスク管理」、「継続的な活動」、「継続的な検証」、「継続的な支援」、「継続的な取引」、「継続的な観察」、「継続的な課題」などどんなことを「継続的」に行っているかを表す使い方が多くなります。
「断続的」と「継続的」の違い
「断続的」と「継続的」の関係は、対義語関係となります。
「継続的」が途切れ途切れでことが進むのに対し、「継続的」は、中断することなく、ずっと続くといった意味があります。
同じ、何かを続ける行為であっても、途切れ途切れになるのか、それとも、途切れることなく続くのか、その点において、正反対の意味を持つ「断続的」と「継続的」です。
「断続的」の例文
・『断続的に雨が降り続き、なかなか、洗濯物が乾かず困っています。』
・『断続的な痛みが夜中ずっと続き、眠ることができませんでした。』
・『断続的な雷雨によって、電車が止まってしまいました。』
・『昨夜から断続的に雨が降り続いているため、土砂災害にはくれぐれも注意してください。』
「継続的」の例文
・『被災地には、これからも継続的な支援を行っていきたいと思います。』
・『継続的な努力を行うことができる人を私は尊敬します。』
・『はじめ、どれだけ難しいと思えたものでも、継続的に取り組むことで少しずつですが一歩前に進むことが必ずできます。』
・『少子化問題においては、継続的な支援、計画が必要不可欠です。』
まとめ
以上が、「断続的」と「継続的」の違いです。
この2つは、全く反対の意味を持ち、対義語関係にある言葉となります。