「断言」と「断定」には、どちらも「断」という漢字が使われていますが、2つの言葉に違いはあるのでしょうか。
この記事では、「断言」と「断定」の違いを分かりやすく説明していきます。
「断言」とは?
「断言」には、確信をもってはっきりいい切るという意味があります。
確信とは、固く信じて疑わないことです。
「断言」が意味する確信とは、根拠に基づいたものです。
根拠もなく信じ切っているのではなく、しっかりした根拠があります。
「断言」の類語に「言い切る」があります。
「言い切る」には、はっきりと言うことという意味があり、意味は「断言」とほぼ同じです。
しかし、「断言」と「言い切る」を比べると、「言い切る」の方が高い確信度があります。
「断」という漢字には、きざはし、切れ目、方法という意味があり、「言」という漢字には、いう、話す、のべるという意味があります。
「断言」には「言」という漢字が使われているので、口から発せられる言葉に関して使われます。
「断定」とは?
「断定」には、ものごとにはっきりとした判断を出すことという意味があります。
判断とは、ものごとの真偽や善悪を見極めて、それについて自分の考えを定めることです。
そのため、「断定」は何となく決めることではなく、真偽や善悪を見極めて上で、自分自身で考えて、ものごとを決めることという意味になります。
また、「断定」はこうであると決めつけることも意味しています。
「定」という漢字には、さだめる、さだまる、きまる、きめるという意味があります。
「断言」と「断定」の違い
「断言」は、はっきりと言い切ることです。
根拠をもとにしてはっきりと決めています。
「断定」は、はっきりと判断することです。
ものごとをよく見極めて判断をしています。
「断言」ははっきり「言う」こと、「断定」ははっきり「判断」することという点が異なります。
まとめ
2つの言葉は、どちらも「はっきり」という意味が含まれていますが、言い切ること、判断することという点が違います。