「新興国」と「発展途上国」の違いとは?分かりやすく解釈

「新興国」と「発展途上国」の違いとは?違い

「新興国」「発展途上国」は、ニュースや中学生の社会科の授業などでだれもが目にする言葉ですが、このふたつの意味の違いはあまり知られていません。

この記事では「新興国」「発展途上国」の違いについて、分かりやすく説明していきたいと思います。

「新興国」の意味や使い方とは?

「新興国」とは、日本やアメリカなどの先進国に比べるとまだ経済水準が低いものの高い成長性を秘めている国々のことをあらわします。

現在注目されている「新興国」の代表は「BRICS」と呼ばれ、ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ共和国であり、それぞれの頭文字を取って「BRICS」といいます。

その他にもポーランドやウクライナ、トルコ、インドネシア、メキシコなどが挙げられています。

なぜ注目されているのかというと、一番は生産年齢人口の多さです。

15〜64歳の人口をいい、この人数が多いことから経済規模が増加し、高い成長性へと繋がります。

現時点でも十分豊かな国ではありますが、先進国への仲間入りまではあと一歩といった国々です。


「発展途上国」の意味や使い方とは?

「発展途上国」とは、経済が発展途上である国をいいます。

発展途上自体の意味はこれから栄えていく、まだ現時点では勢いを伸ばしている最中であるという意味を持っています。

「発展途上国」は2つに分けられ、「後発開発途上国」「新興国」があります。

「後発開発途上国」「発展途上国」の中でも特に貧しく、民族紛争や内戦で政治が正しく機能していなかったり、飢餓が発生していたりと国自体の治安が悪いです。

教育体制や医療体制も整っておらず、幼いうちに亡くなってしまう子供も多いです。

「新興国」「発展途上国」の中でも開発や工業化が進み、経済水準も発達途中の国をいいます。

安い労働力が売りであり、日本やアメリカなどの先進国からの投資で発展してきています。


「新興国」と「発展途上国」の違いとは?

「新興国」「発展途上国」は、似ているようで違いのある言葉です。

まずこのふたつの言葉の関係は、「発展途上国」の中の「新興国」です。

「発展途上国」「後発開発途上国」「新興国」のふたつに分けられ、内覧や紛争で荒れていて食糧不足や教育体制・医療体制が整っていないことなどたくさんの問題を抱えているのが「後発開発途上国」です。

「発展途上国」といえば、こちらの「後発開発途上国」のような貧しい国を想像する人がほとんどだと思います。

一方「新興国」は、先進国に比べると経済水準はまだまだ成長途中ですが、着実に成長している国々のことを言います。

「後発開発途上国」のような問題はあまり抱えておらず、安い労働力を売りに日本やアメリカなどから投資を受け、着実に成長しています。

同じ「発展途上国」でも、「新興国」「後発開発途上国」ではかなりの違いがあります。

「新興国」と「発展途上国」の違いのまとめ

「発展途上国」は大きくふたつに分けられ、現在成長途中である「新興国」と、「発展途上国」のイメージ通りの貧しい国々である「後発開発途上国」があるということでした。

日本でもニュースなどで見かけることの多い、正しく覚えておきたい言葉です。

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