この記事では、「早とちり」の意味を分かりやすく説明していきます。
「早とちり」とは?意味
「早とちり」とは、早合点(はやがてん)をして、慌てて間違えることを言います。
「早合点」とは、人の言ったことをよく聞かないなど、まだよく理解していないのに、わかったと勝手に思いこむことです。
「はやがってん」とも読みます。
「早とちり」の概要
「早とちり」の「とちり」、つまり「とちる」は、俳優などがセリフを言い損なうことを表します。
他にも物事をやり損なうと言う意味があります。
「とちる」は「栃麺棒(とちめんぼう)」から来ているとも言われています。
「栃麺」を作るにはスピードが重要で、そこから「栃麺棒を食う」はうろたえて騒ぐと言う意味があります。
「早とちり」の言葉の使い方や使われ方
「早とちり」の言葉を使った例文をいくつかご紹介します。
『私はせっかちなので、つい早とちりをしてしまう癖を直したいです』、『彼は人の話を最後まで聞かない癖があるので、そのため早とちりが多くなってしまうようだ』、『彼女は早とちりの性格のようで、仕事上でもやり直しが多くなってしまいます』、『それは私の早とちりだったようで、ご迷惑をお掛けして申し訳ありません』、『私は早とちりを無くすために、意識して人の話を最後まで聞き、再度確認をするようにしている』
「早とちり」の類語や言いかえ
「早とちり」と似たような言葉としては、「早合点」、「思い込む」、または「早飲み込み」などが挙げられます。
まとめ
せっかちな性格の人は「早とちり」をしやすいかもしれません。
特にビジネスシーンでは「早とちり」をしないように気を付けたいものです。
「うっかりミス」も「早とちり」から来ることがあるので、すぐにこうだと思い込まずに、必ず再確認をするようにしましょう。
人の話は最後まで聞くことが基本ですが、中には最初に相手が言ったことだけで、わかったつもりになってしまう人もいます。
「早とちり」を防ぐためにも、話を聞く方だけではなく、話す側も話し方を工夫したいものです。
そのためにも、最初に結論を述べ、その後でその理由を話すようにしましょう。
こうすることで、自分の言いたいことを相手に理解してもらいやすくなります。
しかし、話しにくい内容だと、一番大事な要件をなかなか言い出しにくいこともあります。
ですが、相手に自分の話をわかってもらうためには、相手が理解しやすい話し方をすることも必要です。
会話をする時、お互い、相手のために話しやすくする気持ちを持つことで、「早とちり」を防ぎやすくなるでしょう。
相手の話をいい加減に聞いていたり、他のことに意識を取られていると、今やっていることへの注意が散漫になってしまいます。
このような場合も「早とちり」をしやすくなります。
目の前にある、今やるべきことに集中することで、「早とちり」を減らすことができます。
せっかちな性格でなくても、忙しい時は「早とちり」をしやすくなるので、まずは気持ちを落ち着かせることから始め、必ず再確認をする習慣を付けるようにしたいものです。