この記事では、三字熟語の「昔気質」の意味を分かりやすく説明していきます。
「昔気質」とは?意味
「昔気質」の読みは「むかしかたぎ」で、「古くから伝わるものを、頑固に守り通そうとする気風のことや、そのさま」を指す言葉です。
「昔気質」の概要
「昔気質」は「昔」と「気質」という二つの言葉から成り立つ三字熟語です。
「昔」とは、一般的に使われている「現在から時間をさかのぼった過去のある時期や時間」を意味する言葉です。
一方の「気質」はここで使われている「かたぎ」と読む場合と、「きしつ」と読む場合があります。
「かたぎ」と読む場合には、「身分や職業や年齢層などを同じくする人たちの間にみられる、特有の気風や性格」を指す意味で使われることが多く、「きしつ」と読む場合は、「 気だてや、気性」を指す意味で使われることが多いと言えます。
この「気質(かたぎ)」の言葉の語源は、「形木(かたぎ)」から転じたものだと言う説があります。
「形木」を組んだようにがっちりとしてゆるぎないことから、「特有の考え方や習慣や気風を頑固に守ること」意味に転じたと言う説です。
「昔」と、上記で詳しく説明した「気質」が組み合わさって、「昔気質」は「古くから伝わるものを、頑固に守り通そうとする気風のことや、そのさま」を指す言葉となったのです。
ちなみに、「昔気質の人」とは、具体的にどういう人を指すのでしょうか。
一般的には、自分が若い頃に教えられたものや、影響を受けたものを守り通し、それ以外の新しい方法や流行などを中々受け入れない人を指します。
また「昔気質の人」は、新しことを受け入れないと言う点では頑固な側面があると言えますが、必ずしも頑固や短気で怒りっぽいと言うイメージを指すものではありません。
こうしたイメージは、ドラマ等でのイメージが単に広まったものだと言えます。
「昔気質」の言葉の使い方や使われ方
・『高齢者には昔気質の人が多いと言われますが、祖父はスマホやパソコンも使いこなし、そんな雰囲気は全くありません』
・『サンマを焼くのは炭火が最高などと言うのは、昔気質に過ぎない』
・『大都会の下町でも、いわゆる昔気質の人が減っている』
・『昔気質の人は、短気で怒りっぽいと言うのは、誤ったイメージに過ぎません』
・『最近の若い職人には、昔気質の感じは全くありません』
「昔気質」の類語や言い換え
「昔気質」の類語や言い換えとしては、「職人気質」や「古風」や「律儀」や「発想が古い」や「柔軟でない」などが挙げられます。
まとめ
「昔気質」の読みは「むかしかたぎ」で、「古くから伝わるものを、頑固に守り通そうとする気風のことや、そのさま」を指す言葉です。
「昔気質の人」には、頑固や短気で怒りっぽいと言うイメージがありますが、これはドラマなどの影響で、言葉の本来の意味には、そうしたイメージはありません。
むしろ古風で寡黙なイメージが実際の言葉のイメージに近いと言えるでしょう。