全ての事柄を一つひとつ細かく詰めて話を進めるに越したことはありませんが、そうもいきません。
そういう時にはとりあえず「暫定」や「概算」を利用して話を進めますが、まず「暫定」や「概算」とはなんなのか疑問に思った人もいるでしょう。
この記事では、「暫定」と「概算」の違いを分かりやすく説明していきます。
「暫定」とは?
「暫定」は正式な決定ではなく、一時的な仮の措置として決定されたこと、正式な決定がされるまでの間とりあえず定めておくことです。
一時的、しばらくという意味の暫と、決めるという意味の定を合わせた熟語で、漢字の意味がそのまま意味になっています。
例えば「暫定」的な決定という場合、話を進めるために一時的な仮のものとして決められた物事や条件です。
また「暫定」トップのように、これから変わる可能性があるけど現状ではその立場にあるという意味で、立場や状況を示す名称の前につける形で使われることもあります。
また「暫定」は一時的にそうと決められたことではありますが、それが問題ないと判断されれば、同じ内容のまま正式な決定になることも多いでしょう。
「概算」とは?
「概算」とは細かい部分は無視して、ざっくりと大雑把に計算し、大まかな数字を出すことです。
文字の意味としては概が大体のところ、算が数字を数えることなので、文字通り大体の数字を数えて出すという意味になります。
「概算」はビジネスの場面や大まかな見積もりを出す時に使われることが多いです。
過去にあった似たようなケースなどを元にして、費用などの知りたい数字がどれくらいになるかを予想することが「概算」になります。
「概算」は細かい部分を省略して計算したものなので、実際の数字には「概算」で無視された細かい条件などが影響し、「概算」と一致しない数字が出る事が多いでしょう。
それでも大きくはズレないので、目安が知りたい場合には「概算」が行われます。
「暫定」と「概算」の違い
「暫定」は正式に決まるまでの一時しのぎとして決められた物事を指すものです。
「概算」は目安を知るために大まかな情報から計算して数字を出すことになります。
どちらも一時的に使われる情報ではありますが、「暫定」はルールや条件に基準の他、一時的にその立場にあることを示すのにも使われる言葉です。
「概算」は大まかに計算して数字を出すことや、それによって出した数字でしかありません。
また「暫定」で決めたものは、正式に決まる際に大きく変わることもありますが、全く変わらないこともあります。
しかし「概算」は正式な数字を出す際には細かな数字も含めて計算することになり、正式な取引には違う数字が使われることがほとんどです。
まとめ
「概算」は大まかな計算にしか使われませんが、「暫定」は正式に決まる前の一時的に決めたことのあらゆることに使われ、「概算」も目安として「暫定」的に出された数字と言えます。
言葉としては「暫定」は正式ではない仮の決定、「概算」は目安として大まかに計算された大体の数字と思っておけば問題ないでしょう。