この記事では、「曖昧模糊」の意味を分かりやすく説明していきます。
「曖昧模糊」とは?意味
「曖昧模糊」は「あいまいもこ」と読みます。
その意味は、「ものごとがはっきりせず、不明瞭な状態」を指す四字熟語です。
「曖昧模糊」の「曖昧」は「ものごとや態度があやふやではっきりしないこと」を意味し、「模糊」も「ものごとが明確でないさま」を意味し、いずれも同じような意味の熟語を重ねる事で、その意味を強調する形で、四字熟語が構成されたものです。
「曖昧模糊」の概要
この「曖昧模糊」は中国で仏教に関連する言葉として誕生したとされています。
「曖昧」を構成する漢字の「曖」も「昧」も薄暗い状態を意味するもので、そこから明確に判別できない状態を指す言葉となったものです。
蛇足ですが、「昧」は口編の「味」とは違うので、間違えないようにしたいものです。
一方の「模糊」は仏教特有の時間の単位で、「刹那」は0. 000000000000000001と途方もなく短い単位ですが、それよりは 0. 0000000000001と長い時間ですが、十分に短い一瞬を意味します。
この時間の概念の意味が「はっきりとしない」と言うものなのです。
こうして中国で誕生した「曖昧模糊」と言う言葉が、仏教や漢字と共に、日本に伝来したのがその由来だとされています。
「曖昧模糊」の言葉の使い方や使われ方
「曖昧模糊」は『取引先に新製品の紹介をしましたが、いいですねとの評価を頂いたものの、購入してもらえるか否かは曖昧模糊とした返答でした。』や、『あの政治家の発言は、曖昧模糊として何を言いたいのかよく分からなかった。もしかしたら、自分自身でも意見が明徴に固まっていないのが、原因なのかも知れないと感じた。 』や、『恋愛感情には、常に曖昧模糊とした部分があるものですね。』や、『やはり小学校低学年の子供の話なので、何度聞き直しても、曖昧模糊として要領を得ません。』の様に使われます。
「曖昧模糊」の類語や言い換え
「曖昧模糊」の類語としての四字熟語としては、『朦朧模糊』や『五里霧中』や『有耶無耶』や『雲煙模糊』や『暗中模索』などが上げられます。
また分かりやすい表現では『不明瞭』や『不鮮明』などが上げられます。
ちなみに、「曖昧模糊」の対義語としては、ものごとがはっきりとしている意味を表現する『一目瞭然』や『明々白々』の四字熟語が上げられます。
合わせて覚えておくと便利です。
まとめ
「曖昧模糊」の読みは「あいまいもこ」です。
この言葉を構成する「曖昧」も「模糊」も、いずれも不明瞭ではっきりしない状態を指す熟語で、これを強調するように重ねて四字熟語としたものが「曖昧模糊」で、「ものごとがはっきりせず、不明瞭な状態」を意味します。
この四字熟語は、中国で古くから存在していた表現で、それが仏教や漢字の伝来に伴って日本に入って来て定着したものとされています。