この記事では、「更問い」【さらとい】の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。
「更問い」とは?意味
政治家が多くの記者の前で会見するときうまく回答できていないと思ったとき、さらにインタビューして質問を浴びせかけるのが「更問い」【さらとい】と言います。
この言葉は「更に」と「問う」を掛け合わせた言葉であり、質問しているのに、その答えになっていないときや、いまいち話の内容がかわされてしまい、本当の返答になっていないと感じたときさらに質問して、問いただすときに使う言葉です。
この「更問い」は、三省堂の辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2021」で8位に入選した新語で、「ウェビナー」や「ギグワーク」に続く言葉として選ばれました。
「更問い」の概要
記者会見の場で話を聞きたいと思うとき、決められている回数よりもさらに質問することを「更問い」と言います。
しかし、質問しても答弁の内容がずれていたり、うまく情報が得られないと感じたとき不十分だと思ったときは「更問い」して、十分な答えを得るようにするわけです。
より詳しく事件の真相を追究したり、問題の内容を把握したい場合は記者が「更問い」して、より具体的に内容を深堀していき、会見を受ける人の考えや思惑を引き出すためにも使うわけです。
このことで質疑につながれば国民の不安を解消し、理解も得られるようになります。
「更問い」の言葉の使い方や使われ方
2回目の質問を「更問い」と言い、主に問題や事件が起きたときの記者や国会の会見でも使われています。
首相や政治家へ質問するときによく使うものでありますが、反対に「更問い認めない」と言い、何度も問うのは禁止と記者会見を開く前に伝えます。
国会の記者会見では、質問する者へ事前に禁止している問いを伝えておくことがありますが、禁じられている質問があまりにもかたよっていたり、意味がないと感じるときは不満を持つ人がこんな「更問いはない」と不満を噴出させるときにも使われています。
あやしいと感じる問題起こした者が質問をはぐらかすとき質問にあえて答えず、「更問いも禁止」と記者に伝えて、自分は絶対にそれ以上答えないというしっかりした気持ちを伝えるときにも使う言葉であり、一般的にはあまり使われていません。
「更問い」の例文(使用例)
・『首相官邸では更問いを一切認めない方向で記者会見する』
・『仕事が忙しい役所では更問い禁止している所もある』
・『更問いで申し訳ないが、この問題はどのように考えているか教えてほしい』
首相官邸では二度目の質問ができないと記者会見を開いたとき、規則を守らないときは会見を中止する場合もありますし、役所では仕事が多忙なときは一回だけ問いに答えます。
そんな「更問い」するとき、先に二度目の質問で申し訳なく感じる気持ちをメールや問い合わせサイトで伝えるときも使われています。
まとめ
記者会見や役所などで使われている「更問い」は、一回の質問のみ受け付けることであり、二回目は受け付けないという意味があります。
普段はあまり使われてはいませんが、ニュースを見ているとこの「更問い」が出てくる機会もありますので、よく聞いてみるといいでしょう。