「未だ」と「今だ」の違いとは?分かりやすく解釈

「未だ」と「今だ」の違い違い

この記事では、「未だ」「今だ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「未だ」とは?

「未だ(いまだ)」とは、「その時点で物事が現実になっていないさま」「今でもまだ続いているさま・以前のまま・依然として」を意味している副詞です。

例えば、「未だ国家試験に合格していません」「未だ自転車は壊れたままです」といった例文で使うことができます。

「未だ」という副詞には、「残りがあるさま」「日数が少ししか経過していないさま」「他と比べればましであること・まだしも」といった意味合いもあります。


「今だ」とは?

「今だ」とは、国語辞典に掲載されていない表現であるため、副詞としては「未だの誤用・間違った漢字表記」として解釈されます。

「今だ」「名詞の今+助動詞のだ」として考えた場合には、「(何かをするのに適しているという意味で)ちょうど今現在であること・ちょうどこの時点であること」を示しています。

例えば、「今だと友人が叫ぶと、みんなが一斉に走り始めました」などの例文で使えます。

また「今だ」「未だに」という言葉にすると完全な誤用とまでは見なせず、「今もまだ~している」の意味になります。


「未だ」と「今だ」の違い!

「未だ」「今だ」の違いを、分かりやすく解説します。

「未だ」「今だ」の最大の違いは、「その時点で実現していないさま・今も以前と同じ状態が続いている」を意味する副詞として用いる場合には、「今だ」のほうは「未だの誤用(間違った漢字表記)」になるということです。

「今だ」「何かをする好機である・ちょうど今現在の時点である」という「名詞+助動詞の意味」で使うことはできるので、その場合には「未だ」とは異なる意味を持っていることになります。

また「今だ」「未だに」の表現に変えれば、「今も~している・以前と同じままの状態である」という「未だに」とかなり近い意味のニュアンスを持つ言葉として使うことができます。

ただし一般的には国語辞典も含めて、「未だに(今だ)」よりも「未だに(未だ)」のほうが正しい漢字表記として認識されています。

まとめ

「未だ」「今だ」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「未だ」とは「その時点で物事が実現していないさま」「今でもまだ・以前のまま」を意味していて、「今だ」「ちょうど現在(この時点)であること」「未だの誤用」を意味している違いがあります。

「未だ」「今だ」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。

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