この記事では、「本調子」の意味を分かりやすく説明していきます。
「本調子」とは?意味
「本調子」は、本来の調子に戻ることで、三味線で使用されていた言葉でした。
三味線では、基本になる音という物があり、その音から外れると、「本調子」ではないと呼び本当の基本原則から外れていると呼んでいました。
ただ、この言葉、実は書道に出てきた言葉で三味線よりも早めに書道の書物に「本調子」という言葉が登場しており、こちら側では、本てうしという言葉で、「本調子」と呼んでいたが故、本来の調子という意味は実は書道の言葉であるという説もあるのです。
なお、「本調子」の意味は、両者とも本来の調子という意味になります。
「本調子」の概要
「本調子」は、本来の調子のことを指しますが、この本来という部分が一説には、書物に自分の具合を書き記したことであると言われています。
要は、「本調子」は、書物に自分の具合を記載するが故、今自分が置かれている体調の具合がどうであるかが理解でいるというのが、「本調子」であるという説があるのです。
ただ、これについては、あくまで説で、昔の人が本当に書物に自分の具合をいちいち記入して体調管理をしていたかどうかは分かりませんが、「本調子」とは、自分の本来のパフォーマンスになり、現在では、今現在のパフォーマンスを指します。
「本調子」の言葉の使い方や使われ方
「本調子」は、今現在の自分のパフォーマンスがどうあるかを述べる場合使用します。
例えば、「本調子」ではないと言えば、本来のパフォーマンスではないという意味になります。
「本調子」を使った例文
・『どうにも三味線が本調子から外れる』
この例は、三味線の音が基本の音から外れているという例です。
「本調子」は三味線が基本原則の音程にあることで、それが外れるのは基本原則から外れているという意味になります。
・『ピッチャーとして本調子に戻りつつある』
この例は、体調がすぐれないピッチャーが回復して、本来のポテンシャルに戻りつつあることです。
「本調子」は、本当のパフォーマンスに戻ることなのでこの例は、ピッチャーが本当のパフォーマンスに戻ることを意味します。
まとめ
「本調子」は、本来の調子に戻るという意味ですが、この意味は、書籍にわざわざ自分の様子を記載して、今現在自分の体調がどうあるかを記したが故自分の体調がどうであるかを理解していると言われています。
よって、「本調子」は、本来の調子に戻るまで、何かに自分の体調を記載したということです。
その情報をもとに正しく自分の体調が戻っているか戻っていないかを客観的に判断したのが「本調子」であると言われていますが、これについてはあくまで説です。
何故なら、昔は紙が記帳だった時期があり、特に書物になる帳面は特に貴重でそうした帳面にわざわざ自分の体調を書くかという説があり、「本調子」は、単純に本来の調子でよいのではないかという説があり、帳面に自分の体調を記したということはないのでは?という説があります。