レストランや料亭で働いていると、ふとしたサービス用語の違いに気になることがあります。
この記事では、「来店」と「入店」の違いを分かりやすく説明していきます。
正しい意味を理解して、自信をもって働いていきましょう。
「来店」とは?
来店(らいてん)とは、お客さんがお店にやって来ること。
サービスを受けに、店舗まで足を運んでくれることを指しています。
来店は「来る」と「店」が合体した言葉です。
お店で待っているのは、店舗のスタッフさん。
そこにやって来るのは、お客さんです。
そのため「来店」は、お店側の視点からみた「お客さんが訪問する」というニュアンスが含まれています。
具体的な使い方を見ていくと「ご来店ありがとうございます」という、お店がお客さんに感謝を伝える言葉があります。
その他にも「お車でご来店のお客様には、酒類の提供をお断りしております」や「ご来店の特典をお付けいたします」などがあります。
「ご」を付けて「ご来店」というのが、一般的なスタイルです。
「入店」とは?
入店(にゅうてん)とは、お店に入ること。
お店の暖簾をくぐることです。
またそのお店で働き始めたり、テナントとして新規出店したりすることも「入店」といいます。
複数の訳をもつ言葉です。
入店は「はいる」と「店」がつなぎ合った言葉です。
「はいる」とは外から中に移ること。
店舗の外にいた人が、中に移動する様子をあらわしています。
単純に「人の出入り」をしめす用語なので、お店で働いている人・お客さん、どちらにも使える便利な言葉です。
使い方としては「本日オープンした支店に、多くの顧客が入店した」や「新しいアルバイトが3名入店した」そして「入店時に手指の消毒をおこなった」などがあります。
「来店」と「入店」の違い
どちらも店舗に入るという意味がありますが、迷いやすい用語です。
「来店」と「入店」の違いを、分かりやすく解説します。
・来店は、お店目線の言葉 どちらも「お店に足を運ぶ」という意味あります。
紛らわしいので誤って使われていることも多いのですが「来店」はお店側の視点からみた言葉。
お客さんが来てくれるとき、用いる用語です。
そのためお客さん目線でみた「お店に行く」という表現ではないので注意しておきましょう。
入店はお店に入るという意味があり、お店の人・お客さん、どちらにも使える言葉です。
ただ「仕事をする」という訳で使われる場合は「お店の人」限定になります。
どの立場の人からみた表現かによって、使われる言葉が変わってきます。
正しく頭に入れておきましょう。
まとめ
「来店」と「入店」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらもお店に入るという意味があります。
「来店」はお客さんが、店舗を訪れてくれること。
お店の人がつかう言葉です。
「入店」は単純に、お店に入ることです。
お客さんが入ることもあれば、スタッフが入ることもあります。
細かい意義を正しく理解して、言葉の達人になっていきましょう。