この記事では、「染料インク」と「顔料インク」の違いを分かりやすく説明していきます。
「染料インク」とは?
「染料インク」とは、細かい塗料が水に溶け切っているインクの事を指します。
紙に色を塗るというよりは、紙に色を染みこませる事で発光させていて、鮮やかで透明感のある仕上がりとなります。
紙にインクが染み込むという特性上、光沢紙などで印刷しても光沢感を失うことなく印刷する事が可能なため、写真の印刷に向いています。
また後述する「顔料インク」に比べ印刷スピードの速さも特徴で、値段も安価なものとなっています。
デメリットもいくつかあり、印刷してから乾くまでに時間がかかってしまう点や、光や水に弱いと言ったデメリットがあります。
「顔料インク」とは?
「顔料インク」とは、塗料の粒子が大きく水に溶けきっていないインクのことを指します。
紙に染みこませる「染料インク」とは異なり、印刷物の表面にインクが溜まる事で色や文字がくっきり鮮明に映し出せる事が特徴です。
また「顔料インク」は紙の表面に付着するので、滲むことがありませし、印刷後もすぐに乾きます。
また「染料インク」より、耐光性、耐水性、保存性に優れている所も「染料インク」とは違う点であり、長期保存したい印刷物には「顔料インク」の使用が適しています。
ただ、「顔料インク」は粒子が大きいので写真を印刷した場合の鮮やかさは「染料インク」には劣ってしまいます。
「染料インク」と「顔料インク」の違い
「染料インク」は水に溶け切っているインクの事で、発光が鮮やかで印刷のスピードが速く、写真の印刷に向いています。
対して「顔料インク」は粒子が大きいため、水に溶け切っておらず、文字や色を鮮明に写し出せます。
また価格についても、「染料インク」の方が「顔料インク」に比べて安価だという事も違いと言えるでしょう。
互いにメリットとデメリットが全く逆のインクで、用途によってどちらのインクを使うかを選択する事で、印刷物もよりよいものとなります。
まとめ
「染料インク」は、水に溶け切った光沢感を失う事がなく印刷が可能なインクで、写真などの印刷に向いています。
「顔料インク」は、水に溶け切っていないため、文字や色を鮮やかに写しだす事ができます。
印刷物を長期間保存する事を目的としているならば「顔料インク」選択する、写真を印刷する事が多いならば「染料インク」を選択する事で、印刷物への特徴を最大限に生かすことが可能です。
もともと使用しているプリンターがどちらのインクに対応しているかで購入するインクを選ぶ事がほとんどですが、「染料インク」と「顔料インク」にこのような違いがある事を覚えておくことにより、プリンターを購入するときなどの参考になりますので、覚えておくとよいでしょう。