「概算」の意味とは?
ビジネスシーンなどで耳にすることが多い、「概算」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「概算」には、「おおよそ、計算する」という意味があります。
綿密に計算するのではなく、ざっくりと計算して数字を出すことを、「概算」と言います。
また「概算スケジュール」という言葉があり、おおよその予定を立てる時にも、「概算」という言葉を使います。
大雑把に、だいたい、おおよそ数字や予定を出す時に、「概算」という言葉を使います。
「予算」の意味とは?
「予算」という言葉は、日常的に良く使う言葉です。
政治に興味がある人、経済に精通している人なら、国会中継の時に「予算」という言葉を良く耳にするのではないでしょうか。
国会や地方自治体で「予算」という場合は、議会の議決を経て成立する、かなり正式なものになります。
来年度に必要な歳入と歳出の見積もりを「予算」と言います。
一般的に「予算」という言葉を使う時は、「何かを始める前に、必要な予算を見積もること」という意味になります。
旅行の行先を決める前に「予算」を決めて、「予算」の範囲内で行ける場所を選ぶなどします。
「試算」の意味とは?
「試算」という言葉にはどのような意味があるでしょうか。
「試算」には「試しに計算すること」という意味があります。
例えば、旅行に行く前にスケジュールを作って行先を決めるでしょう。
さらに交通費や宿泊費、食事代などを、パンフレットやガイドブックを見て、綿密に計算し、どの程度予算がかかるかをハッキリさせてみるかもしれません。
このような行為を「試算」と言います。
実際に予定通りの場所に行くかは別ですが、その通りに旅行をすれば、その通りの費用が掛かるように、詳細な数字を出してみるのが「試算」です。
「概算」と「予算」の違い
「概算」と「予算」には、まず「お金を扱う」という点に関する違いがあります。
「概算」はお金以外にも使われる言葉ですが、「予算」はお金に関してしか使われない言葉です。
さらに「予算」には、国や地方自治体の議会で使われる正式な言葉という側面があるという違いもあります。
このようにお金に関してしか使わないのが「予算」で、それ以外の数字にも使われるのが「概算」という違いがあります。
「概算」と「試算」の違い
続いて「概算」と「試算」の違いを見て行きましょう。
「概算」には「おおよその数字を出す」という意味があり、「試算」には「試しに計算する」という意味があります。
そのため「概算」は悪い意味で言えば、いい加減な数字を出すのに対して、「試算」は綿密に計算し、詳細な数字を出すという違いがあります。
どちらも「一応」の数字を出すという点では同じですが、「概算」は「だいたい」、「試算」は「詳細な数字」を出すという違いがあります。
「概算」の英語
「概算」という言葉を英語にすると、どのようになるでしょうか。
「概算」は“rough estimate”(エスティメート)という英語にすることができます。
“rough”には「雑な」という意味があり、“estimate”には「見積もり」という意味があるためです。
「予算」の英語
「予算」を英語にすると、どのような言葉になるでしょうか。
「予算」は英語で“budget”(バジット)という言葉になります。
また「来年度の予算」という場合は、“the budget for the coming year”という英語になります。
「試算」の英語
最後に「試算」を英語にしたらどうなるのかを見て行きましょう。
「試算」は英語で“trial calculation”(トライアルカルキュレーション)になります。
“trial”には「試用」、“calculation”には「計算」という意味があるためです。