この記事では、「構図」と「ポーズ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「構図」とは?
「構図」には3つの意味があります。
1つめは、絵画や写真などで仕上がったときに、どのように見えるかなどを考えて画面を組み立てることです。
絵画のことで考えてみます。
山・湖・空を描くとします。
このとき、山を中央に配置するのか、右側に配置するのか、左側に配置するのかによって、全体の印象が変わります。
また、湖をどこに配置するのかのよっても印象が変わります。
さらに、山や湖などをどれくらいの大きさで描くのか、空が占める割合はどれくらいにするのかなどによっても、仕上がったときの印象が変わります。
どのように仕上げたいのかを考え、どのように見えるのかに配慮して画面を構成をすることを「構図」といいます。
2つめは、組み立てられた図形です。
3つめは、物事を全体的に把握したときのすがた・かたちです。
「事件の構図」のような使い方をします。
この場合は、事件を全体的にとらえたときに、どのような様子なのか、姿をしているのかといった意味になります。
ある部分だけを取り上げている、といったことではありません。
「構図」の使い方
絵画や写真などの組み立ての意味で使用することが多いです。
「ポーズ」とは?
「ポーズ」は“pause”と綴る場合と“pose”と綴る場合があります。
“pause”の意味は、中止、休止、一時停止です。
テレビやDVDのリモコンに「ポーズ」あるいは「停止」というボタンがあるはずです。
このボタンを押すと映像が一時的に停止します。
こういった、とまることを意味しています。
“pose”には2つの意味があります。
一つは姿勢です。
特に絵画や彫刻などのモデルがとる姿勢を意味しています。
もう一つの意味は、気取った態度、見せかけの態度です。
強そうな態度をとっている人がいたとします。
しかし、この人は内心では怯えていて、それを隠すために強く見えるようにしています。
強く見せているのは「ポーズ」にすぎないのです。
「ポーズ」の使い方
録画などの一時停止、あるいは姿勢の意味で使用をします。
日本人は“pause”も“pose”も同じように発音しますが、使用する場面によって意味を判断しています。
「構図」と「ポーズ」の違い
「構図」の写真や絵画の意味と“pose”と綴る「ポーズ」の意味が似ていますが、同じことではありません。
「構図」とは画面の構成です。
一方、「ポーズ」は姿勢のことです。
全体を考えたときの配置のことではありません。
「構図」の例文
・『構図を考える』
・『この写真の構図はいい』
・『構図をよく考えなかったため失敗した』
「ポーズ」の例文
・『首をかしげたポーズ』
・『同じポーズでい続けるのは体がつらい』
・『ポーズがきまらない』
まとめ
どちらの言葉も写真や絵画などで使われることがありますが、それぞれの意味は異なります。