この記事では、「気前が悪い」の意味を分かりやすく説明していきます。
時々耳にする表現なので覚えておいて下さい。
「気前が悪い」とは?意味
この「気前が悪い」(きまえがわるい)という表現は時々耳にする言葉です。
意味は「物、お金などを他の人に提供するのをケチる」「他の人に対して気前よく物を分けてあげない」などです。
例えば会社が儲けているのに、従業員にボーナスを少ししかくれないと従業員は「うちの会社は気前が悪い」などボヤきます。
「あの人は気前が悪い」と言われるのは「ケチだ」という意味で、一般的にはネガティブな意味を持つ表現になります。
「気前が悪い」の概要
「気前が悪い」の「気前」ですが、この言葉の意味は「心根」「気立て」「性質」になります。
つまり「気前が悪い」は「心根/気立て/性質が悪い」ということになります。
自分の持つ物やお金を他人に分け与えるのが美徳とされている社会では、必要以上に物やお金を持っているのに、それを他の人に快く分けようとしないのは「性格が良くない」と見られてしまいます。
その反対に、自分の持つ物やお金を惜しみなく他人に分け与える人は「気前が良い人」と言われます。
しかし「気前が良い」がポジティブかと言えば、100パーセントそうとも言い切れません。
気前が良すぎて、他の人に物やお金をばら撒き続け、結局は自分が困窮してしまう人もいます。
これは見栄っ張りな行動として、批判されてしまいます。
「気前が悪い」の言葉の使い方や使われ方
「気前が悪い」というのは、誰かを批判する時に使われる言葉です。
「私は気前が悪い」のように、一人称で使われることは滅多にありません。
サラリーマンが出張の時にビジネスクラスではなくエコノミークラスしか使ってはいけないと規定があれば「うちの会社は気前が悪い」とボヤくでしょう。
またお寿司屋さんでお持ち帰りする時に「割り箸をつけてください」とお願いて断られたら「あのお寿司屋さんは気前が悪い」と不満を漏らすはずです。
「気前が悪い」の類語や言いかえ
「気前が悪い」と同じような意味を持つ表現に「ケチ」「みみっちい」「セコイ」「金離れが悪い」「羽振りが悪い」「締り屋」などがあります。
しかしポジティブな表現として「倹約家」と言い換えることもできます。
「あの人は気前が悪い」ではなく、「あの人は倹約家だ」と言えば聞こえが良くなります。
物は言い様です。
まとめ
「気前が悪い」と言われて嬉しい気持ちがする人はまずいないでしょう。
しかし「気前良く」しすぎて自分の首が回らなくなっては意味がありません。
特に社会人となれば、自分がどこまで物やお金を他人に与えられるか、よく考えて行動するのが大切です。
ケチすぎては人間関係がスムーズにいかなくなる可能性もあります。
かと言って大判風呂敷を広げてでいつも他人に奢っているような生活では、お金はいくらあっても足りなくなるでしょう。